通信教育の顧客満足度を調査 イード・アワード2025結果発表

2025年10月6日 10時11分更新


 教育情報サイト「リセマム」を運営する株式会社イードは、2025年7月31日から8月18日にかけて全国の保護者を対象に通信教育に関する顧客満足度調査を実施し、イード・アワード2025「通信教育」を発表した。有効回答数は4,774件で、調査対象は通信教育を3か月以上継続している幼児から大学受験生までの子どもを持つ保護者だ。設問は「総合満足度」に加え、「子供のお気に入り度合い」「教材の質」「添削の質」「効果の満足度」「継続のしやすさ」「受験・進学情報の充実度」「授業料の満足度」「ブランド信頼度」といった項目を中心に5段階で評価された。今回の調査では、通信教育各社が提供する教材や学習サポートに対する利用者の満足度が浮き彫りとなり、サービス選びの参考となる結果が得られたと言える。

 各部門の最優秀賞を見ると、幼児部門は「Z会の通信教育 幼児コース」が獲得し、優秀賞には「こどもちゃれんじ」が選ばれた。小学生部門では「Z会の通信教育 小学生タブレットコース」が最優秀賞、同小学生コースが優秀賞となり、タブレット部門の広がりを示す結果となった。中学生部門は「中学ポピー」が最優秀賞を受賞し、優秀賞には「Z会の通信教育 高校受験コース」が入った。さらに中高一貫生部門は「Z会の通信教育 中高一貫コース」が最優秀賞を獲得、高校生・大学受験生部門では「進研ゼミ 高校講座」が最優秀賞、「スタディサプリ」が優秀賞となった。タブレット学習に関しては、小学生ではZ会、中学生ではスタディサプリ、高校生では進研ゼミが最優秀賞を獲得しており、世代ごとに強みを持つサービスが異なることが明らかになったようだ。


 評価傾向を見ると、Z会は教材の質や添削指導、ブランド信頼度の面で多くの部門賞を受賞しており、通信教育における学習効果や指導面での信頼感の高さが際立っていると言える。一方でポピーは継続のしやすさや授業料の満足度で評価が高く、コスト面を重視する家庭に支持されているようだ。進研ゼミは子どもの好感度や受験・進学情報の充実度で評価を得ており、幅広い年代で利用される総合力が強みと言える。スタディサプリはタブレット学習の利便性や費用対効果で評価され、オンライン学習サービスとしての存在感を示した。今回の結果から、家庭の教育方針や子どもの学習スタイルに応じて、どの通信教育を選ぶかの参考になる情報が得られたと言える。今後もイードによる調査は、保護者にとって有益な選択材料として活用されることが期待されるようだ。

参考UR:https://resemom.jp/

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