JCBとSamsung Cardが提携。訪日韓国人の顧客体験を強化

2025年9月30日 10時01分更新


 株式会社ジェーシービー(以下、JCB)は2025年9月29日、韓国の大手カード会社Samsung Cardとの業務提携を開始したと発表した。今回の提携により、Samsung Cardは9月23日からJCBブランドのクレジットカード4種類を韓国国内で発行している。JCBは、日本国内で最大級の加盟店ネットワークを活かし、訪日韓国人向けのサービスを提供する狙いだ。

発行されるカードは「SAMSUNG iD ONEカード」「SAMSUNG iD MOVEカード」「SAMSUNG iD PLUG-INカード」「SAMSUNG taptap Sカード」の4券種で、年会費は1万ウォンから5万ウォンまで幅がある。カードには、主要生活圏での10%ポイント付与、交通系サービス10%引、海外利用割引、電気自動車充電割引、給油割引などの特典が付帯している。これらの特典は、韓国国内での利便性向上と日本での利用価値の提供に直結する内容となっている。

今回の提携の背景には、近年の韓国における日本旅行人気がある。多くの韓国人旅行者が日本を訪れる中、JCBはSamsung Cardと協業することで、韓国顧客に対して日本での特別なサービスを提供できる体制を整えた。JCBは「おもてなしの心」と「きめ細かな心づかい」を理念に掲げ、顧客一人ひとりに寄り添ったサービス提供を進める。

Samsung Cardは1988年に事業を開始し、2014年から2024年まで顧客満足度クレジットカード部門で11年連続1位を受賞している韓国の主要カード会社だ。同社との提携により、JCBは日本国内外での利便性やポイントサービスを通じて、韓国顧客向けのサービス体験の向上を目指す。

JCBは2025年9月25日に発行セレモニーを実施し、今後も両社間の協業を通じて、様々な商品やサービスを提供する方針を示している。

・JCBリリース:PDF

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