楽天モバイルが総合1位。キャリア満足度調査
2025年12月4日 09時33分更新

オリコンは2025年12月1日、携帯キャリアの顧客満足度調査2025年版を公表し、楽天モバイルが3年連続・通算4度目の総合1位となったと発表した。調査では新設の「プラン別」部門でも楽天モバイルが家族割・シニア割の両カテゴリーで首位を獲得するなど、料金プランの分かりやすさと端末ラインナップの評価が浮き彫りになった。
楽天モバイルが総合ランキングで首位
調査は移動体通信網を自社保有し自社ブランドでサービスを提供する4社を対象に実施され、楽天モバイルが9つの評価項目のうち8項目で1位となった。 「加入手続き」「キャンペーン」「料金プラン」では、4社で唯一70点台を確保し、料金面と手続きの分かりやすさが評価を押し上げた格好だ。 前回3位だった「端末のラインナップ」でも順位を上げており、端末選択の自由度向上が満足度を下支えしているとみられる。

auは通信品質で存在感
総合2位となったauは、「通信速度・安定性」の項目で2年連続の1位を確保した。 山間部なども含めたエリア品質や接続の安定性に対する利用者評価が高く、料金以外のコア性能で存在感を示した格好だ。 シニア向け割引プランではソフトバンクと並んで2位に付けており、高齢層の利用環境整備にも一定の成果がうかがえる。
ドコモ・ソフトバンクは施策強化
総合3位のNTTドコモと4位のソフトバンクは、「キャンペーン」項目で得点が上昇したとされ、各種ポイント施策や提携サービスを通じた囲い込み戦略が奏功したようだ。 ドコモはポイントサービスや付帯サービスへの評価が高く、「付帯サービス」「通信速度・安定性」で2位となった。 ソフトバンクはPayPayとのポイント連携への評価が目立ち、決済サービスとのシナジーを武器に利用者のロイヤルティ向上を図っている。

今回から新設された「プラン別」部門では、家族割プランとシニア割プランの2カテゴリーが設定され、いずれも楽天モバイルが唯一70点台を獲得して1位となった。 家族やシニアといった利用シーン別の満足度を可視化することで、各社に料金・サービス設計の改善を促す狙いがあるとみられる。 シニア割プランでは2位としてauとソフトバンクが同点で並び、各社が高齢者層の取り込みを競う構図が鮮明になった。

調査はoricon MEがインターネット方式で実施し、2024年以降に携帯キャリアを契約・変更し、料金把握やサービス選定に関与している15~84歳の利用者7,740人から回答を得たものだ。 料金水準だけでなく、手続きの分かりやすさや付帯サービスを含めた「体験価値」が選択の決め手になりつつあり、総合1位の楽天モバイルはコストパフォーマンスに加え、プラン構成と端末ラインナップの両面で存在感を高めている。 通信品質で評価の高いau、ポイント・提携サービスを軸とするドコモとソフトバンクとの間で、料金・品質・サービスの三つ巴の競争は今後も継続しそうだ。
出典:2025年 オリコン顧客満足度®調査 携帯キャリア
https://life.oricon.co.jp/rank-mobile-carrier/





