Z世代トレンド2025年下半期発表『もっちゅりん』流行、ネクストは『モンチッチ』再熱
2025年12月3日 11時00分更新

株式会社N.D.Promotionは2025年11月『Z世代が選ぶ2025年下半期トレンドランキング』を発表した。
この調査は、N.D.Promotion、オールブルー、マテリアルの3社で構成されるZ総研が、独自のリアルZ世代コミュニティに所属するトレンドに敏感なZ世代女子を中心としたメンバーを対象に実施されたものだ。同時に、Nom de plume(ノンデプルーム)のZ世代フォロワー約12万人の意見を基に編集部がセレクトした「2026年上半期ネクストトレンド予想」も公開された。今回のランキングからは、Z世代が単に情報を受け取るだけでなく、自らアレンジを加えて発信し、流行を「自分流」にアップデートする傾向が明らかになっている。

流行した食べ物・飲み物では、『もっちゅりん』が1位に輝いた。『もっちゅりん』は特徴的なネーミングと食感が話題となり、SNS上では「売り切れ報告」や「購入報告」が相次いでいた。また、定番商品の『三角チョコパイ』が、冷凍してから食べるという自宅アレンジがSNSで拡散され、流行の食べ物としてランクインした。さらに、具材や辛さを自分好みにカスタムできる『麻辣湯』や、ネクストトレンドに挙がった『ヨアジョン』といったカスタム可能なメニューも注目を集めている。この傾向から、Z世代はSNSで流行の情報を得るだけでなく、購入したことを発信したり、独自の「アレンジレシピ」を発信したりするなど、「自己流」に楽しめる食べ物を積極的に流行させているといえる。
流行したコト・モノの中では、以前話題となったアニメやゲームの映画化作品がランクインしており、公開に合わせたイベントなども大きな反響を呼んでいた。特に、キャラクターコンテンツの人気が顕著だ。流行したコト・モノとして**『ラブブ』や大阪・関西万博の公式キャラクター『ミャクミャク』がランクインしたほか、ネクストトレンド予想には昭和のキャラクターである『モンチッチ』や『スカルパンダ』などが挙がっている。『モンチッチ』は再熱の兆しを見せている状況だ。これらのキャラクターを、バックチャームやスマートフォンのケースに装着できるグッズとして生活に取り入れることが流行している。また、流行のトレンドが生まれる源泉として、ABEMAで配信中の恋愛リアリティ番組『今日、好きになりました。』**(今日好き)の存在が際立っている。同番組は現役高校生たちの「運命の恋と青春の修学旅行」をテーマとしており、等身大で共感できるストーリーがZ世代の価値観とマッチし、絶大な人気を獲得していると推測される。実際、流行ったTikTokerの1位と2位には同番組出演者の長浜広奈さんとMON7Aさんがランクインしたほか、流行った曲や流行った言葉にも二人に関する話題がランクインしている。Z世代のトレンドは、「今日好き」から生まれ、その情報がSNSを通じて瞬時に拡散されるという新しい文化現象を生み出しているといえるだろう。
2026年上半期のネクストトレンド予想においては、日本のアイドルグループがランキングの3位までを独占している。具体的な名前としては、『FRUITS ZIPPER』、『CUTIE STREET』、『=LOVE』などが挙げられており、日本のアイドルコンテンツがZ世代の次の流行を牽引する可能性が高いと予測される。





