高校生が選ぶ大学人気ランキング 愛知の大学が順位上昇

2025年12月5日 11時00分更新


 株式会社JSコーポレーションは2025年12月4日に、同社が運営する学校情報サイト「日本の学校」において、高校生を対象とした「大学人気ランキング」の2025年11月30日集計分を公表した。このランキングは、高校生が「興味のある大学」をアンケート調査し集計したものであり、最新の全国版では国立が東京大学、公立が大阪公立大学、私立が青山学院大学がそれぞれ1位となったという。今回の集計では、特に愛知県内の大学が順位を上げる動きが見られたようだ。

人気ランキング全国版(2025年11月30日)国立大学


​ この「大学人気ランキング」は、2023年4月から2025年11月にかけて得られた14万9,609人の高校生の回答をもとに集計されたものである。全国版と各都道府県版の国公立大学、公立大学、私立大学の各ランキングがWebサイト上で公開されたという。高校生がどの大学に興味を持っているのかというリアルな傾向を知るための重要なデータとなっている。
​ 全国版の人気ランキングを詳細に見ると、国公立大学のランキングでは、1位「東京大学」、2位「筑波大学」、3位「京都大学」、4位「大阪大学」、5位「名古屋大学」と、上位5校は変動がなかった。しかし、トップ30の中では一部順位の入れ替わりが見られ、前回24位だった大分大学が25位へ、前回25位だった東京外国語大学が24位へ順位を入れ替えた。また、前回29位の福島大学が30位に、岡山大学が29位にランクインし、前回30位の弘前大学は31位に後退した。この結果から、上位校の不動の人気は続いているものの、中堅校では高校生の興味の対象に微細な変化が生じていることがわかる。


​ 公立大学のランキングでも、1位「大阪公立大学」、2位「東京都立大学」、3位「名古屋市立大学」、4位「静岡県立大学」、5位「愛知県立大学」と、上位5校は前回の順位を維持した。しかし、6位以下では順位の変動があり、前回6位の横浜市立大学が7位に、前回7位の兵庫県立大学が6位に入れ替わったという。さらに、前回9位の北九州市立大学が10位に、前回10位の愛知県立芸術大学が9位に入れ替わる動きがあった。
​私立大学のランキングでは、1位「青山学院大学」、2位「慶應義塾大学」、3位「近畿大学」、4位「明治大学」、5位「関西大学」となり、上位校は継続的な人気を示し、目立った順位の動きはなかった。注目すべきは、トップ30における愛知県内の大学の順位上昇である。中京大学が前回15位から14位へ、名城大学が前回16位から15位へ、愛知大学が前回25位から24位へ、そして中部大学が29位にランクインするなど、愛知県に拠点を置く大学が軒並み順位を上げているのが顕著な傾向だ。


​ 都道府県版の人気ランキングも発表されており、これは地元の大学なども含めた、より地域に特化したリアルな人気傾向を示している。たとえば、順位上昇が目立った愛知県内の大学人気ランキングでは、国公立1位は「名古屋大学」、公立1位は「愛知県立大学」、私立1位は「中京大学」がそれぞれトップに立っている。また、京都府では「京都大学」「京都府立大学」「立命館大学」が、大阪府では「大阪大学」「大阪公立大学」「近畿大学」が、それぞれ国公立、公立、私立のトップを占めているという。

 学校情報サイト「日本の学校」では、最新の全国版および都道府県版ランキングが上位50校まで公表されており、気になる大学の資料をまとめて請求する機能も提供されている。今回のランキングは、高校生の進学に対する関心の高まりと、地域ごとの人気の実情を反映したデータであると言える。


​参考URL:https://resemom.jp/article/2025/12/04/00000.html

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