コーヒー売上が3割増、うちカフェと駆け込み需要が重なる

2026年2月27日 09時30分更新


 株式会社True Dataは2026年2月25日、全国の食品スーパーマーケットおよびドラッグストアにおける2026年1月の売り上げ伸長カテゴリ上位20品目を発表した。食品スーパーでは「レギュラーコーヒー」が売上金額で前年同月比33.9%増と最大の伸びを記録。コーヒー・紅茶カテゴリの好調に加え、冬の気候を反映した防寒・乾燥対策商品や、健康志向に関連するタンパク質食品の伸長が目立った。

■カテゴリ別伸び率ランキングTOP20

値上げが「うちカフェ」定着を加速、顧客の購買体験に変化
 コーヒー関連カテゴリ急伸の背景には、複数の値上げ要因が重なっている。大手コンビニエンスストアチェーンが2月からコーヒーの価格を引き上げたほか、複数の大手飲料・食品メーカーが3月以降の値上げを予告しており、これに先行した家庭用コーヒーの購買が加速したとみられるという。

食品スーパーの品目別では、「レギュラーコーヒー」の売上金額が前年同月比33.9%増(売上個数は同12.3%増)、「インスタントコーヒー」が同32.2%増(同9.5%増)、「紅茶」が同15.7%増(同12.1%増)と高い伸び率を示した。売上金額の伸び率が個数の伸び率を大きく上回っており、単価の高い製品への移行も一因とみられる。外食・中食での値上がりを受けて「うちカフェ需要」が定着しつつある中、今回の値上げ予告がその傾向をさらに強めたと見られる。コーヒーの値上げは3月以降も複数メーカーで予定されており、小売・メーカー双方にとって需要の持続性と顧客満足をどう維持するかが課題となる。

健康・快適ニーズへの対応が購買継続の鍵
 1月は北日本で記録的大雪、太平洋側では少雨・乾燥が続いたことで、気候に連動した商材も堅調だった。「使い捨てカイロ」はドラッグストアで同10.9%増、食品スーパーで同19.4%増、「リップクリーム」はドラッグストアで同14.9%増となった。

健康志向の高まりを背景に、手軽にタンパク質を摂取できる食品の伸びも顕著だった。食品スーパーでは「豆乳」が同11.4%増、ドラッグストアでも同14.6%増。ドラッグストアでは「納豆」が同7.0%増となっている。

防寒・乾燥対策から健康食品まで、生活の快適さや身体的な充足感に直結するカテゴリが軒並み伸長しており、消費者の”日常の質”への関心が購買行動に反映されている状況がうかがえる。高齢化や健康意識の定着を背景に、これらのカテゴリでは構造的な需要増が続く可能性が高く、品ぞろえや価格設定が顧客の継続購買と満足度に直結しやすい領域といえるだろう。

これらのデータはTrue Dataが全国ドラッグストア、食品スーパーマーケットのPOSデータをもとに統計化した購買データで集計し発表したもので、生鮮・惣菜カテゴリや「その他」で始まるカテゴリを除き、1店舗あたり200個以上売れている品目を対象としている。集計期間は2026年1月1日〜31日、データ抽出日は同年2月10日。

出典: True Data(https://www.truedata.co.jp/release20260225/

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