電車の運賃支払い「交通系ICカード」が圧倒的1位!
2024年9月4日 10時30分更新
1.すべての年代で「交通系ICカード」の利用が圧倒的1位、「スマホ」は20~30代で高め 2.電車内での過ごし方、上位は「外の景色をながめる」「音楽を聴く」「SNSを見る/投稿する」が僅差 |
1.すべての年代で「交通系ICカード」の利用が圧倒的1位、「スマホ」は20~30代で高め
電車に乗るとき、改札で何をかざしたり出したりしているか、運賃の支払い方法についての調査では、全体では「交通系ICカード」の利用が6割弱で最も多かった。次に「スマホ」が15%、「磁気乗車券」が11%の順だった。また、「ふだん電車に乗らない」と答えた人も2割おり、特に30代以降でこの割合が高かった。
年代別では、すべての年代で「交通系ICカード」が1位で、5割超から7割弱の利用率を示した。最も高いのは10代で69%だった。また、10代では「磁気乗車券」の割合も17%で、他の年代より高かった。特に10代男性で2割超の割合だった。10代は通学時に「交通系ICカード」、それ以外では「磁気乗車券」を使うことが多いかもしれない。
「スマホ」の利用は20代男女と30代男性で2割超と高かったが、年代が上がるにつれて割合は低くなる傾向が見られた。スマホにICカードを追加して使う人が多いようだ。
男女別では「交通系ICカード」は男性よりも女性のほうが高い割合で、「スマホ」や「磁気乗車券」は男女ともに1割台だが、男性のほうがやや高かった。
エリア別では「交通系ICカード」は関東地方と近畿地方で6割台後半と高い割合だった。大都市が多いエリアでは鉄道網が発達しているためと考えられる。「スマホ」の割合も関東地方で2割超と高かった。
「磁気乗車券」は北海道、東北、中部、中国地方で1割台後半と高めだった。これらの地域では「交通系ICカード」や「スマホ」が使用できないことが影響している可能性がある。「ふだん電車に乗らない」人の割合は、四国地方で約6割と最も高かった。
2.電車内での過ごし方、上位は「外の景色をながめる」「音楽を聴く」「SNSを見る/投稿する」が僅差
ふだん電車に乗る人に、電車で何をして過ごすことが多いかを聞いた調査では、全体では、「外の景色をながめる」が1位で3割超だった。2位以降は「音楽を聴く」「SNSを見る/投稿する」「寝る」「スマホでゲームをする」が2割台後半の僅差で続いた。
男女別では、女性が高いのは「外の景色をながめる」「SNSを見る/投稿する」「家族・友だち・知り合いとメッセージのやり取りをする」「家族・友だち・知り合いと会話/おしゃべりする」で、それぞれ10ポイント前後の差があった。一方、男性が高いのは「スマホでゲームをする」「YouTubeを見る」で、どちらも7ポイント以上の差があった。男性はゲームやYouTubeなどエンタメ系のコンテンツを楽しんでいるようだ。
年代別に見ると、女性では「外の景色をながめる」は10代・50~60代で4割超だった。「SNSを見る/投稿する」は10~20代で5割台後半、30代で4割超と高く、10~20代女性では「寝る」が4割超で5位以内に入った。スマホで楽しむ以外にも、外の景色を見たり、睡眠をとったりしているようだ。
男性では「スマホでゲームをする」が10代で4割台後半で1位、20~40代でも3割台で上位に入った。「YouTubeを見る」は20代で最も高く3割超で5位に入った。「WEBサイトを見る」は30代で4位、「SNSを見る/投稿する」は10~30代で3位以内にランクインしている。
50~60代の男性では、「外の景色をながめる」「寝る」「ニュースをチェックする/ニュースサイトを見る」が上位に入るなど、40代以下とは異なる傾向が見られる。
「音楽を聴く」は年代が若くなるほど高く、男女ともに10~20代でTOP2となり、20代では1位だった。「ニュースをチェックする/ニュースサイトを見る」は30代以降の男性と50~60代の女性で5位以内に入っている。
電車での過ごし方は年代や性別によって異なり、スマホを見たり、景色をながめたり、音楽を聴くなど、それぞれの過ごし方があるようだ。