関西居住者3万人調査ー住みここち1位は万博記念公園駅
2025年7月10日 10時18分更新
大東建託株式会社は2025年7月9日、「いい部屋ネット 街の住みここちランキング2025<関西版>」を発表した。この調査は、2025年2月21日から3月10日にかけ、関西エリア(大阪府・兵庫県・京都府・奈良県・滋賀県・和歌山県)に住む20歳以上の男女約3万人を対象に行われたものだ。
住みここち(駅)トップは、2年連続で万博記念公園
2025年のランキングでは、大阪府吹田市の万博記念公園駅(大阪モノレール本線)が2年連続で1位となった。2位には大阪市北区の中之島駅(京阪中之島線)が初登場、3位には大阪府茨木市の彩都西駅(大阪モノレール彩都線)がランクインし、トップ3はいずれも大阪府内の駅が占めた。さらに、千里山駅(7位)、西神中央駅(9位)、阪神国道駅(10位)など、前年から大きく順位を上げてトップ10入りした駅も目立つ。

このランキングは、駅徒歩15分以内に居住する30名以上の回答者を対象とし、「現在住んでいる街への満足度」を、100点満点の評点で集計している。満足度の高さは、交通利便性や生活環境の良さ、地域コミュニティの充実度など、47項目の設問に基づく因子分析から導き出されている。
街の住みここちランキング(自治体)
自治体別のランキングでは、兵庫県芦屋市が3年連続で1位となり、唯一偏差値70台の高評価を獲得した。2位には大阪府箕面市、3位には兵庫県神戸市灘区が入り、いずれも前年から順位を上げている。トップ10には、大阪府三島郡島本町(7位)など、郡部の町もランクインしている点が特徴的だ。

自治体ランキングは、50名以上の回答者がいる自治体を対象に、同様に100点満点で評価されている。住民の満足度が高い自治体は、生活の利便性や教育・医療環境の充実、治安の良さなど、多角的な要素が評価されている。
関西居住者が「住みたい街」を選ぶ主な理由として挙げられたのは、生活や交通の利便性の良さだった。加えて、綺麗な街並みやおしゃれな環境への憧れも重要な選択基準となっている。一方で、理想の街に住んでいない理由としては、家賃や物件の価格、そして通勤のしにくさが指摘されており、これらの要素が居住地選択の障壁となっていることが伺える。
また、調査からは現在の居住地への高い満足度も明らかになった。約4分の3にあたる74.1%の人が「住みたい街が特にない」か「今住んでいる街に住み続けたい」と回答している。この「今住んでいる街肯定派」の割合は、年齢が上がるにつれて高まる傾向が見られる。年代別では、20~50歳代では梅田Aが人気だが、60歳代以上では京都市下京区の京都が首位となるなど、好みの違いも見て取れた。
大東建託リリース:https://www.kentaku.co.jp/corporate/pr/info/2025/sumicoco_kansai2025.html