憧れのハイブランド1位はルイ・ヴィトンとエルメスーLINEリサーチ調べ
2025年11月12日 11時00分更新

プレゼントや自分へのご褒美として人気の高いブランドアイテム。LINEリサーチが全国の15〜69歳の男女を対象に実施した調査によると、憧れのハイブランド・ラグジュアリーブランドのトップ2は「LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)」と「HERMÈS(エルメス)」だった。年代や性別によって好まれるブランドに明確な違いが見られ、ライフステージや価値観の多様化がうかがえる結果となった。まず、ハイブランドやラグジュアリーブランドに対する好意度について尋ねたところ、全体では「どちらともいえない」が最も多く3割台半ばに達した。「とても好き」「やや好き」を合わせた【好き】の割合は3割弱で、「あまり好きではない」「まったく好きではない」を合わせた【好きではない】は4割弱という結果だった。年代別では、どの世代も【好き】の割合が2割台半ば〜3割前後と大きな差はなかったが、30代では【好きではない】が4割強とやや高めとなった。
男女別にみると、女性のほうがブランドへの関心が高く、特に10〜20代女性では【好き】が3割台半ばにのぼった。一方で男性では【好きではない】の割合が高く、30代男性では4割台後半と最も高い数値を示した。
次に、憧れのハイブランドを具体的に尋ねた結果、全体では「LOUIS VUITTON」と「HERMÈS」がほぼ同率で約2割となり、人気を二分した。3位以降は「TIFFANY & Co.(ティファニー)」「CHANEL(シャネル)」「ROLEX(ロレックス)」が1割台後半で続いた。一方で「この中にはない/特にない」と回答した人も3割台後半を占め、ブランドへの関心に温度差があることも明らかになった。
年代別では、10〜20代では「DIOR(ディオール)」と「CHANEL」が上位を占めた。特に10代女性では「DIOR」を挙げた割合が5割弱と突出しており、コスメや香水など若年層でも手に取りやすい商品が多いことが背景にあるようだ。また、俳優やアイドルをアンバサダーに起用することで“推し”をきっかけにブランドに関心を持つケースも増えていると考えられる。

30代では「HERMÈS」が1位にランクイン。バッグやスカーフなど、長年愛される高級アイテムのイメージが強く、仕事やライフステージの節目に“自分へのご褒美”として選ばれることが多いようだ。
40代以降では「LOUIS VUITTON」と「HERMÈS」が引き続きトップ2を占め、どちらも女性の支持が高かった。「LOUIS VUITTON」は10〜20代でも4位に入っており、親世代が持っていることで“ブランド品の定番”という印象が根付いている可能性がある。
性別でみると、男性の1位は「ROLEX」で2割強。特に60代男性では2割台後半と高く、社会的地位や実用性を重視する層からの支持が厚いようだ。女性では「TIFFANY & Co.」「HERMÈS」「CHANEL」がトップ3となり、ジュエリーやバッグなど身近に使えるアイテムの人気が高い傾向がみられた。「TIFFANY & Co.」「DIOR」「CHANEL」「Cartier(カルティエ)」はいずれも女性のほうが高い割合で支持を集めた。一方、「この中にはない/特にない」と回答した割合は男性のほうが高く、特に10代男性では6割弱にのぼった。若年男性の間では、ブランド志向よりも機能性やデザイン、コストパフォーマンスを重視する傾向があるとみられる。SNSを通じて新興ブランドやサステナブル志向のファッションを知る機会が増えたことも影響していそうだ。
今回の調査から、ルイ・ヴィトンとエルメスが世代を超えて高い人気を維持している一方で、若年層ではディオールやシャネルといったトレンド性のあるブランドへの支持が高まっていることがわかった。ハイブランドは単なるステータスではなく、ライフスタイルや自己表現の一部として位置づけられつつあるようだ。それぞれの年代や性別で異なる憧れのブランドには、個人の価値観や生き方の多様化が反映されていると言える。
参考URL:https://lineresearch-platform.blog.jp/archives/47707009.html






