好きな決済音ランキング、好みの理由に世代差

2026年4月21日 09時55分更新


 バイドゥは2026年4月16日、同社が提供するきせかえ顔文字キーボードアプリ「Simeji」のユーザー調査に基づく「好きな電子決済音TOP10」を発表した。

Z世代(16〜29歳)341名の回答では、PayPay株式会社の「PayPay」が過半数の支持を集め1位となり、2位にイオンの電子マネー「WAON」、3位にJR東日本の「Suica」が続いた。

 1位のPayPayは「ぺいぺい!」という決済音に対し、「聞き慣れていて安心する」「なんかリズムがいい」「つい口に出したくなる」といった声が集まった。2位のWAONは「きゃうぉん!」という音が犬の鳴き声を連想させる愛らしさから評価されている。3位のSuicaは「ピッ」というシンプルさと日常利用の親しみが支持理由となった。以下、4位にヤマト運輸のにゃんPay、5位にApple Pay、6位にQUICPay、7位にau PAY、8位にiD、9位にメルペイ、10位にd払いが並んだ。d払いでは払った実感あるという声もあり、音の印象が利用体験と結びついている点が浮かぶ。

 同調査では、α世代(16歳未満、1,631名)、30代(54名)、40代(71名)、50代以上(102名)も分析対象とした。α世代ではPayPayが59.2%を占め、Z世代の55.1%を上回った。30代ではPayPayの支持率が33.3%まで低下し、WAONやd払いが上位に入る。40代ではau PAYが2位、50代以上ではSuicaが2位となり、楽天Edyやnanacoなど従来型電子マネーもランクインした。

若年層が「聞き覚え」で選ぶのに対し、上の世代ほど実際の利用体験が選択基準となる傾向が明確になった。α世代では自身が決済手段を保有していなくても「親が使っている音」が日常の背景音として蓄積され、そのまま選好に転写されている構図がうかがえる。30代以上では「普段使う」という回答が前面に出て、自らの購買行動で繰り返し触れる音が支持の軸となっている。40代・50代以上で票が分散し、従来型電子マネーが上位に入った点も、保有する決済手段の多様性が好みの分布に反映された結果といえる。

 2019年の同種調査ではWAONが1位、PayPayが2位だったが、今回は全世代でPayPayが首位に立っており、QRコード決済の浸透を示した結果といえる。ただしWAONは前回・今回とも上位を維持しており、世代を超えた定着が確認された。

 経済産業省が公表した2025年のキャッシュレス決済比率は58.0%で、うちコード決済は10.2%(16.6兆円)を占める*1。決済音に触れる機会は今後も増加が見込まれ、α世代が親の利用音を通じて好みを形成する構造を踏まえると、音のデザインが世代を超えたブランド接点として持つ意味は一層高まりそうだ。

*1 2026年3月31日発表
出典:Simejiランキング「好きな電子決済音TOP10」

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