ドラッグストア利用実態調査、ウエルシア・マツキヨが牽引
2025年5月30日 10時00分更新
アイブリッジ株式会社が運営するセルフ型アンケートツール「Freeasy(フリージー)」は、全国約1,300万人のモニター会員を活用し、2025年4月30日に「ドラッグストアについての調査」を実施した。調査対象は15歳以上の男女1,000名で、WEBアンケート形式で行われた。
調査によると、2024年度のドラッグストア業界の売上高は10兆307億円(前年度比9.0%増)と、ついに10兆円の大台を突破。市場規模は百貨店を上回り、コンビニエンスストア(11.8兆円)に迫る勢いとなっている。2025年12月にはウエルシアHDとツルハHDの統合が予定されており、業界再編の動きが加速している。
店舗の利用率が最も高かったのは「ウエルシア」(29.2%)、次いで「マツモトキヨシ」(27.9%)で、この2社が他を大きく引き離している。続く「サンドラッグ」(19.6%)、「スギ薬局」(18.7%)、「ツルハドラッグ」(18.5%)はいずれも2割を下回っており、上位2社の存在感が際立つ結果となった。

一方、継続利用意向(今後も利用したいと考える割合)は「CREATE」が最も高く94.7%を記録。2番手の「サンドラッグ」を含め、13店舗で8割を超えており、全体としてドラッグストアへの高い利用意向が示された。

ドラッグストアでよく購入される商品は、「医薬品」(48.6%)、「洗剤(衣料用・台所用)」(47.1%)、「ヘアケア・ボディケア商品」(46.9%)がトップ3となった。しかし、ここ1年で購入量が増加した商品は「生鮮食品(精肉・野菜・魚介など)」(26.8%)、「ペット用品」(25.0%)、「お弁当・総菜」(24.6%)で、従来下位だったカテゴリの伸びが目立つ。
ウエルシアやマツモトキヨシが高い認知率・利用率を誇る中、業界再編で寡占化が進行。医薬品や洗剤が購入量トップを維持する一方、食品やペット用品の購入増加が目立ち、ドラッグストアの役割が広がっている。
Freeasy(フリージー)調べ:https://freeasy24.research-plus.net/
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