アパレル上位5社は全社増収、ユニクロが首位独走

2026年6月4日 10時30分更新


 株式会社流通ニュースは2026年6月3日に、アパレル企業上位5社の通期業績に基づいた売上高ランキングを網羅した市場動向データを発表した。このデータによると、対象となった上位5社はすべての企業において増収を記録したという。中でも上位3社をファーストリテイリング、しまむら、アンドエスティHDといった自社で企画から製造、販売までを一貫して手がけるSPA型(製造小売業)の企業が占め、これら3社は揃って過去最高の業績を更新する結果となった。その後をワールドやオンワードホールディングスといった老舗のアパレル企業が追随する構図となっており、独自の商品企画力や柔軟なプラットフォーム戦略を展開する企業が近年のアパレル市場を力強く牽引している実態が明らかとなった。 2位以下を大きく引き離して圧倒的な首位を独走するファーストリテイリングは、直近の前期決算において大幅な増収増益を記録し、4期連続で過去最高の業績を達成した。

 さらに2025年9月から2026年2月までの今上期決算を確認しても、売上収益が前年同期比14.8%増の2兆552億2700万円、営業利益が同31.7%増の4,006億6600万円に達し、上期として過去最高の水準をマークしている。この躍進を支えたのが国内外におけるユニクロ事業の好調さであり、すべての地域において増収増益を達成するとともに、売上総利益率は54.1%へと改善を見せた。このような足元の極めて好調な販売状況を踏まえ、同社は2026年8月期の通期業績予想を上方修正しており、通期では売上収益3兆9,000億円(14.7%増)、営業利益7,000億円(24.1%増)を見込んでいる。 ランキング第2位に位置するしまむらも業績拡大が続いており、売上高7,000億3,400万円(5.2%増)、営業利益614億8300万円(3.8%増)、当期純利益444億6000万円(6.1%増)を記録して、いずれの利益項目でも過去最高を更新した。国内外の全事業で前年の売上を上回る中、特に日本国内の売上高は前期比5.0%増加を達成しており、主要3事業である「しまむら」「アベイル」「バースデイ」のすべてにおいて既存店売上高が前年を超えている。気温の変化に左右されにくい効率的な商品展開や重点催事の強化が功を奏したことで客数が増加し、買い上げ点数の減少を補った形だ。特に「しまむら事業」では売上全体の4分の1を占めるプライベートブランド(PB)が収益を牽引しており、機能性インナーである「FIBER HEAT(ファイバーヒート)」が前年比28.6%増と急伸した。

 また、第3位のアンドエスティHDは、売上高が前年同期比3.8%増の3,043億5,100万円に到達して過去最高となった。同社は自社ECサイトである「and ST」のプラットフォーム化を急速に推し進めており、外部ブランドの積極的な誘致を行うことで会員数や流通総額を大幅に伸長させている。 このように、ファーストリテイリングをはじめとするSPA3社が卓越した商品力とデジタル戦略で過去最高の業績を更新する中、その背中を追う老舗アパレル企業も含めて各社が独自の強みを活かした施策を展開しており、国内アパレル市場全体が持続的な成長に向けて活発な競争を繰り広げている。

参考URL:https://www.ryutsuu.biz/accounts/s060241.html

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