Niantic、ポケモンGOなどのゲーム事業をScopelyに売却し新会社設立

2025年3月13日 11時15分更新


 Nianticは、新たな事業戦略として、ゲーム事業とジオスペーシャルコンピューティング事業を分離することを発表した。これにより、モバイルゲーム事業をScopelyに35億ドルで売却し、新会社「Niantic Spatial Inc.」を設立する。

 Nianticは、Googleから独立した小さなチームとしてスタートし、現実世界とデジタルを融合する体験を提供してきた。『Pokémon GO』『ピクミンブルーム』『モンスターハンターNow』などのゲームを通じて、年間1億人以上のプレイヤーにリアルなつながりを提供し、ライブイベントでは10億ドルを超える経済効果をもたらしてきた。

 今回の決定により、ゲーム事業はScopelyの傘下で継続される。Scopelyは長期的な視点で事業を推進し、プレイヤーコミュニティの形成を重視する企業であり、Nianticのゲーム運営・開発チームをサポートしながら、サービスの継続と成長を図る。

一方、新たに設立されるNiantic Spatial Inc.は、ジオスペーシャルコンピューティング事業に特化する。CEOには創業者のジョン・ハンケ氏が就任し、Nianticから2億ドル、Scopelyから5,000万ドルの投資を受ける。Niantic Spatialは、AI技術とジオスペーシャルデータを活用した次世代のデジタルマップを開発し、物流や観光、教育など幅広い産業での活用を目指す。

 また、同社は現実世界を舞台にしたARゲーム『Ingress Prime』や『Peridot』の運営を継続する。これらのゲームは、ジオスペーシャルプラットフォームの先端技術を活用するリファレンスアプリケーションとしての役割も果たす。この取引は2025年の完了を予定しており、規制当局の審査を経て正式に承認される見込みだ。Nianticは、ゲーム事業とジオスペーシャル事業の双方がそれぞれの分野で成長し、より大きな価値を提供できると期待している。

参照元:https://nianticlabs.com/news/niantic-next-chapter?hl=ja

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