この指標は、「映像」「マンガ」「書籍」「家庭用ゲーム」「アプリゲーム」「音楽(アーティスト)」「ラジオ・ポッドキャスト番組」の7つのメディアにおける年間ランキングを示すもので、これまでの難しかったメディア横断でのリーチを明らかにすることを目的としている。
リーチptとは、エンタメブランドを冠したコンテンツに1日あたり接触した累計人数を集計したもので、日本国内に住む15歳から69歳の男女を対象に、毎月約10万人規模の調査が行われている。この新指標は、2024年1月第1週から12月第1週までの集計結果に基づいて算出され、エンタテイメント業界での影響力を測る重要なデータとなっている。
<『ポケモン』『ツムツム』がアプリゲームでリーチを集めてTOP2、『ONE PIECE』は多メディア展開が奏功し3位
ランキングのトップは『ポケットモンスター』で、リーチptは65,578に達した。このうち約8割にあたる50,546ptが「アプリゲーム」で集められ、特に「Pokémon GO」や「Pokémon Sleep」、そして「Pokémon Trading Card Game Pocket」などが大きな貢献をしている。さらに、「家庭用ゲーム」でも11,619pt、「映像」でも2,728ptを集め、さまざまなメディアでの強い影響力を示している。
2位には『LINE:ディズニー ツムツム』がランクインし、リーチptは60,132で、そのほとんどが「アプリゲーム」で集められている。このアプリゲームの人気の高さが反映されており、単体のアプリだけでこれほどのリーチを達成したことがわかる。
3位は『ONE PIECE』で、42,184ptを獲得。TOP2と比較すると、こちらは「マンガ」「映像」「アプリゲーム」「書籍」「家庭用ゲーム」など、複数のメディアを横断してリーチを集めているのが特徴だ。多メディアでの展開が成功し、幅広い層に影響を与えたことが伺える。
4位には『虎に翼』が登場し、NHKの連続テレビ小説として「映像」で大きなリーチを記録した。また、5位には音楽アーティスト『Mrs. GREEN APPLE』がランクインし、音楽分野での影響力を証明している。
2024年に放送された新たなテレビドラマがTOP20に初登場したことも注目される。『虎に翼』は4位にランクインし、その長期間にわたる放送がリーチptの増加に寄与した。同じく2024年放送開始の『光る君へ』も14位に登場し、こちらも長期放送による影響が反映されている。
GEM Partners株式会社による調査
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