旅行先での睡眠と満足度に19.6ポイント差 Morght調査-
2026年10月27日 10時00分更新

株式会社Morghtは2026年10月14日に、国内の宿泊旅行と旅先での睡眠に関する実態調査を実施し、直近の旅行先でよく眠れた人の旅行満足度が96.0%に達した一方、眠れなかった人では76.4%にとどまり、両者の間に19.6ポイントの顕著な開きが生じたと発表した。回答者全体の旅行満足度は91.9%であり、旅行全体に対して「とても満足」「やや満足」と回答した割合を集計した結果となっている。睡眠ブランド「NELL」を展開する同社は、2026年9月25日から28日にかけて、インターネット調査サービス「QiQUMO」を通じ「秋の旅行と旅先の睡眠に関する実態調査」を行った。調査対象は過去1年以内に国内のホテルや旅館、民宿といった宿泊施設を利用した20歳から69歳までの全国の男女1,000人であり、出張などのビジネス目的のみによる宿泊は除外され、性別および年代ごとに均等な割り付けが行われた。行楽需要が高まる中で実施されたこの調査は、宿泊先における睡眠の質が旅の体験価値や総合的な満足度に対していかに直結しているかを浮き彫りにするものとなった。

調査結果によると、旅行中に自宅と比べて眠れないと感じることがあるかを尋ねた設問では、「よくある」が20.9%、「ときどきある」が42.9%を占め、合計で63.8%に達する人が旅先での睡眠に何らかの不調を抱えている実態が判明した。男女別では女性が72.0%、男性が55.6%と、女性のほうが16.4ポイント高い割合を示している。宿泊先で眠れなくなる主な要因としては、「緊張・興奮など心理的な要因」が38.6%で最多となり、次いで「掛け布団・寝具の温度感が合わない」が29.8%、「マットレス・敷き布団が合わない」が28.1%、「部屋の温度・湿度が合わない」が25.7%と、心理面のみならず客室内の寝具や空調環境への不適合が上位に並んだ。さらに、旅先で眠れない経験を持つ638人のうち、直近の旅行において睡眠不足が翌日の行動や体調に支障をきたしたと答えた人は49.4%と約半数に及んだ。その具体的な症状やトラブルとしては、強い眠気や全身のだるさが19.1%、移動中に意図せず居眠りをしてしまったケースが17.2%、頭の重さや意識のぼんやり感が16.6%挙げられ、睡眠不足が原因で観光の予定変更や中止を余儀なくされた人も16.1%に上るなど、旅の工程そのものを狂わせる深刻な事態を招いていた。

直近の旅行で快眠を得られた792人においては96.0%が旅行全体に満足していたが、「あまり眠れなかった」「まったく眠れなかった」と回答した208人では満足度が76.4%まで落ち込んだ。この眠れなかった208人に限ると、翌日の予定や健康状態に悪影響が生じた割合は59.1%に達している。さらに、旅先での睡眠トラブルは旅行中にとどまらず、日常生活へも尾を引く傾向が示された。帰宅後も睡眠不足による疲労や倦怠感が仕事や家事に残ったと回答した人は全体で36.4%であったが、旅先で眠れないことがある層では49.2%、直近の旅行で不眠を経験した層では49.5%と約半数に跳ね上がった。年代別で見ると、20代で44.0%、30代で42.0%が帰宅後の生活に悪影響が出たと回答しており、若年層ほど回復の遅れを自覚している一方、60代では23.0%にとどまるなど、世代間での受け止め方に差が見られた。旅先での休息の成否が、旅の思い出だけでなく帰宅後の日常のパフォーマンスにまで長期的な影響を及ぼしている様子がうかがえる。
このように多くの旅行者が不眠に悩みながらも、旅先で安眠するための対策については全体の60.1%、眠れない経験がある層でも56.0%が「特に何もしていない」と回答し、有効な自衛策を講じられていない実態が明らかとなった。実際に行われている対策としては「寝る前に入浴する」が22.5%、「アイマスク・耳栓を使う」が9.8%、「飲酒を控える」が7.0%、「自分の枕を持参する」が4.5%と限定的で、「寝具の良い宿を選ぶ」という行動は7.7%にとどまっていた。現時点で宿選びの際に寝具や睡眠環境を重要視している人は10.4%に過ぎないものの、今後は「よく眠れるかどうか」を基準にして宿泊先を選定したいと考える人が54.6%と半数を超えている。また、自宅の寝具に満足している788人のうち旅先で眠れなくなる人が65.7%を占めたのに対し、自宅寝具に不満を抱く212人では56.6%と、普段の睡眠環境が良い人ほど宿泊施設の寝具に対して違和感を抱きやすい傾向も示された。宿泊施設が導入しているマットレスの芯材を把握していない人が55.8%、内部構造まで理解している人が9.5%にとどまる中、旅先で眠れないことがある人の88.2%は「眠れなくても旅行に行きたい」と答えており、旅先での睡眠環境の整備に対する潜在的な需要は極めて大きいといえる。観光や宿泊体験の価値を最大化する観点からも、施設側が客室の寝具や睡眠環境を整えて快眠を提供することは、利用者の旅の満足度向上とリピート獲得に直結する重要な要素となる。
参考URL:Morghtの調査発表





