リカバリーウェア格付け発表。MONOQLO最新号

2026年3月24日 10時00分更新


 株式会社晋遊舎は3月19日、テストするモノ批評誌『MONOQLO』2026年5月号において、リカバリーウェア11製品の独自比較検証結果を公表した。評価軸は「生地のあたたまり力」「縫製・着心地」「ムレにくさ(透湿性)」の3項目で、寝間着としての実用性も含めて総合的にランク付けしている。

リカバリーウェアとは、遠赤外線などの機能素材を用いて着用中の体温維持や血行促進を促し、睡眠中の疲労回復をサポートするとされるウェアの総称だ。一般医療機器の基準を満たした製品も多いが、基準をクリアした先の実力差は製品ごとに開きがある点が購入判断を難しくしている。同誌は独自の方法で生地のあたたまり力を数値化し、各項目5点満点で評価した。

1位はTENTIAL、価格帯を超えた着心地の差が明確に
 ベストバイに選ばれたのはTENTIAL(テンシャル)の「BAKUNE スウェット上下(長袖クルーネック・ロングパンツ)」で、実勢価格は各1万3420円。生地のあたたまり力・縫製着心地がともに満点の5点を獲得し、寝間着・部屋着の両面で高い評価を得た。 ムレにくさは3点と平均水準にとどまるため、夏場の継続使用には留意が必要かもしれない。
2位には宝島社の「Recoverypro Lab.(R) 疲労回復ウェア 上下セット」(実勢価格9900円)が入り、遠赤効果による生地あたたまり力は全製品中トップとなっている。ムレにくさも4点と優秀で、夏場の着用適性でも高い評価を得ている。

注目度が高いのは、3位のワークマン「メディヒール(R) 上下(ルーム長袖シャツ・ルームロングパンツ)」で、実勢価格はトップス・ボトムス各1900円。ムレにくさが5点で最高評価に加え、あたたまり力も4点と機能面の水準を十分に満たしており、上位製品との価格差を考えると費用対効果の面で際立つ結果となった。
4位にはVENEX(ベネクス)の「RECHARGE+」と、nishikawa(ニシカワ)の「エアーリカバリー スリープテック(R) ウェア」が同率で並び、いずれも着心地5点を獲得。一方で10位のSIXPAD「リカバリーウェア スリープ」は着心地こそ5点トップクラスだが、あたたまり力の温度差が0.0℃と記録され、今回の検証条件のもとでは評価が大きく下がる結果が出ている。

規制と市場の狭間で問われる”本物”の機能
 消費者の選択を難しくしているのは、価格差だけではない。”リカバリーウェア”という呼称自体に使用制限はなく、一般医療機器の届出を持たない製品でもその名を冠して販売できるため、外見上の訴求だけでは法的裏付けの有無が判断しにくい。厚生労働省は監視の目を強めており、2025年8月にはプリントやシールによる部分加工品を医療機器として認めない新基準を打ち出し、約48万着の自主回収という事態も生じた。2026年以降はECにおける広告基準の整備も進む見通し1で、市場は「届け出さえすれば良い」時代から実効性あるコンプライアンスが問われる局面へと移行している。

各製品の詳細スコアはMONOQLO2026年5月号(3月19日発売)に掲載されている。

  1. 日本ホームヘルス機器協会、リカバリーウエアの規準整備 EC対応強化も賀詞交歓会で報告
    https://netkeizai.com/articles/detail/17088​ ↩︎

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