ネオマーケティングは、「テーマパークに関する調査」の結果を公表した。これは2025年7月7日~8日に全国の20歳以上の男女1,000名を対象に実施したもので、直近1年以内にテーマパークを訪れた人の実態を明らかにしている。
調査によれば、1回あたりの平均利用金額では「10,000~14,999円」が23.4%で最多で、続く「15,000~19,999円」(20.2%)と合わせて、1万円台の支出が主流となっている。一方で40代は「30,000円以上」が約20%を占め、全体で最も高額な支出傾向を示した。背景には、子育てが落ち着き始めた世代の経済的余裕や、親子での複数人来園による支出増があると考えられるという。
来園時期では「平日」が38.2%と最多となり、混雑を避け有給休暇を活用する“計画的レジャー”の定着がうかがえる。60代では49.6%が平日を選択しており、“オフピーク志向”が顕著に表れている。
「今後(も)行きたいと思うテーマパーク・遊園地」では、首位は「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(46.5%)で、「東京ディズニーランド」(45.2%)、「ディズニーシー」(33.3%)が続いた。
理由としてUSJでは「常に新しい発見がある」「家族で盛り上がれる」など“変化と刺激”への支持が目立ち、ディズニーリゾートでは「世界観に没入できる」「現実逃避できる」といった“非日常体験”の質が評価されている。

地方勢では「ハウステンボス」(10.7%)や「富士急ハイランド」(8.8%)が存在感を示している。ハウステンボスは「広々として落ち着ける」「混雑が少なく快適」など“開放感と快適性”が強みであり、富士急は「絶叫系アトラクションでストレス発散できる」など、目的が明確な来園動機がうかがえる。
利用満足に直結する「重視するポイント」では、「アトラクションの魅力」(67.5%)が最多で、年代を問わず高評価を得ていた。また、「キャラクター・世界観」(全体:59.4%)や「施設の充実度」「混雑度の少なさ」なども上位に入り、物理的・感情的両面での体験価値が重要視されている。特に女性は「飲食の充実度」や「世界観」を、男性は「アトラクションのスリル性」を重視する傾向がある。
こうした志向は「最も重視する点」にも現れており、「アトラクションの内容」(30.9%)、「非日常の体験」(18.6%)、「コスパ」(15.2%)が主な評価軸となっている。中でも“非日常体験”は年代が上がるほど重視され、60代では21.5%に達するなど、満足度向上には世代ごとの価値観への対応が鍵となる。
また、情報収集手段として最も多かったのは「SNS」(46.8%)で、特に20代女性では77.2%と圧倒的な比率を示した。対して60代はテレビや雑誌といったオフライン媒体への依存が高く、世代による情報接触の差も明らかになっている。
調査詳細:https://corp.neo-m.jp/report/investigation/leisure_012_themepark
企業サイト:https://corp.neo-m.jp/