住宅リフォーム、満足度を分けるのは「実績」「料金」
2025年7月3日 11時45分更新
株式会社ラディエントは、直近3年以内に住宅リフォームを行った20代~60代の男女を対象に行った実態調査の結果を発表した。この結果、回答者の約8割がリフォーム結果に満足していることが判明した一方、満足者は業者選びで「実績」を、不満者は「料金」を最も重視していたことが明らかになった。
近年、住宅リフォーム需要の増加とともに、悪徳業者による詐欺被害が多発している。2024年には悪質リフォーム業者の摘発が過去最多を記録し、その多くが「無料点検」などを口実に不要な工事を勧め高額請求を行うものだった。特に高齢者を狙った訪問販売型の詐欺が相次ぎ、社会問題化している。こうした背景から、「信頼できる業者選び」の重要性が高まっている。今回の調査は、リフォーム経験の少ない消費者が、何を基準に業者を選んでいるか明らかにした。
調査期間は2025年5月22日~26日。インターネット調査で、直近3年以内に住宅リフォームを実施した20代~60代の男女313名が回答した。
リフォームの満足度では、回答者の約8割が「満足している」(52.4%)か「とても満足している」(23.7%)と回答し、高い結果を示した。

リフォームを実施した主な理由については、満足度に関わらず、「経年劣化が見られたから」や「見た目を良くするため」が上位を占めた。具体的には、リフォーム結果に満足している人では、「経年劣化が見られたから」(56.7%)、「見た目を良くするため」(26.1%)に続き、「省エネ性能向上のため」(24.8%)が主要な理由として挙げられた。一方、不満がある人では、「経年劣化が見られたから」(61.3%)、「見た目を良くするため」(34.7%)に続いて、「雨漏りやひび割れなど不具合があったから」(25.3%)が主な理由となっている。
リフォーム業者をどのように探したかという点では、満足度によって違いが見られた。
・リフォーム結果に満足している人が業者を探した方法のトップ3は、「知人・友人の紹介」(37.0%)、「Web検索」(32.8%)、「口コミサイト」(25.2%)であった。
・一方、リフォーム結果に不満がある人が業者を探した方法のトップ3は、「知人・友人の紹介」(37.3%)、「Web検索」(28.0%)、「チラシ・広告」(28.0%)であった。 特に、「口コミサイト」については、満足者が不満者よりも重視する傾向が明らかになっており、両者を比較した際に最も大きな差があった項目であった。
そして、リフォーム業者選びにおいて最も重視したポイントは、満足度によって明確に異なる結果となっている。
・リフォーム結果に満足している人が優先したのは、「実績」(19.3%)であった。次いで、「料金」(18.9%)、「担当者の対応の良さ」(16.8%)が続いた。
・一方、リフォーム結果に不満がある人が最も重視したのは、「料金」(20.0%)であった。次いで、「地元の業者であること」(17.3%)、「実績」(16.0%)が続いた。
この結果から、住宅リフォームにおいて、単に価格の安さだけでなく、業者の「実績」や「信頼性」を重視することこそが、高い満足度につながるという重要な示唆が与えられている。今回の調査結果は、悪質業者問題が深刻化する中で、消費者が賢明な業者選びをする上での有力な指針となるだろう。
株式会社ラディエント:https://www.radiant88.com/
リリースはこちら