学生数が増加した大学ランキング
2025年8月19日 09時10分更新
メディア「Power Ranking」を運営するポップコーン株式会社は、文部科学省の「学校基本調査」などの公開データに基づき、「国内大学の学生数増加ランキング」を発表した。この調査は、この調査は、オンライン化と国際化が加速する日本の大学教育における新たな潮流を浮き彫りにしている。
ランキング首位を飾ったのは京都芸術大学だ。通信教育部の在籍者が1年間で約1,500名増え、総学生数は2万3,000名を突破した。オンライン授業の拡充、若年層志願者の増加、定員拡大、新コース開設が功を奏し、芸術系大学として国内最大規模へと躍進したと分析されている。

第2位には東京通信大学がランクインした。2018年開学の同校は、完全オンライン型という特徴を活かし、社会人の学び直し需要を的確に取り込んだ。その結果、在籍者数は前年比約18.5%増の5,964名へと急伸し、柔軟なカリキュラムと知名度向上が成長を後押しした。
第3位は立命館大学で、2024年度の在籍者数は38,657名と、前年度比で725名の増加を記録した。大阪いばらきキャンパスをはじめとする多キャンパス展開や学部新設による定員拡大が堅調に機能し、私立大学の中でも早稲田大学に次ぐ規模を維持している。
4位以下では、社会人向け通信教育が伸長した産業能率大学(4位)、海外留学生の回復により過去最多を更新した立命館アジア太平洋大学〈APU〉(5位)、医療系新学部の開設効果が表れた国際医療福祉大学(6位)が続いた。さらに、看護・医療学部の拡充で約24%もの大幅増を記録した修文大学(7位)、約7万人規模を維持しつつ微増した日本大学(8位)、通信教育課程が伸びた法政大学(9位)、看護系学部新設で約10%増の東都大学(10位)が名を連ねている。
今回のランキングは、少子化という逆風に直面しながらも、大学がその戦略を柔軟に転換し、時代の変化に対応することで成長の道を切り開いている実態を浮き彫りにした。通信制教育の拡大、専門分野に特化したカリキュラム、そして多様な学生層をターゲットとした新しい試みは、今後の大学運営における重要な鍵となるだろう。学生一人ひとりの「学びたい」という欲求に応えることこそが、学生数増加ひいては大学の発展に繋がることを示唆している。
ポップコーン株式会社/大学パワーランキング
https://powerranking.jp/studend-increase/