次世代デジタル人材が集結!全国情報教育コンテスト、グランプリは?

2024年11月27日 10時00分更新


2024年11月23日、日本の未来を担うデジタル人材の発掘と育成を目的とした第1回デジタル学園祭「全国情報教育コンテスト(全情コン)」の最終審査会がSHIBUYA QWSにて開催された。このコンテストは、経済産業省の提言に基づき、情報教育を受けた学生たちが自らの学びを社会に役立つ形で発表する場として注目される。

「デジタル学園祭」「全国情報教育コンテスト」について
デジタル学園祭「全国情報教育コンテスト(全情コン)」は、2025年に大阪・関西万博のアクションプランの一環としても位置づけられており、万博会場での開催が予定されている。コンテストは、情報教育を通じて学んだことを実際にアウトプットする機会を提供し、特にDX(デジタルトランスフォーメーション)をテーマにしたアイデアやプロダクトが発表される場となっている。また、このコンテストは文部科学省の「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」とも連携し、学生たちの活動成果を披露する重要なイベントとなっている。

審査会の開会にあたり、渋谷区長の長谷部健氏が挨拶を行い、会場には経済産業省の西村秀隆氏や文部科学省の川口貴大氏など、政府関係者も来賓として出席。彼らは学生たちに対して激励の言葉を送り、会場は高揚した雰囲気に包まれた。
その後、ファイナリスト10チームによるプレゼンテーションが行われ、AIやデータサイエンスを活用した課題解決に向けた作品や、地域社会のDX推進を目指す提案が次々と発表された。どの作品も個性豊かで、学生たちの創造力と実践力が光る内容となっており、審査員からは鋭い質問が投げかけられる場面も見られた。

グランプリ受賞作品と審査結果
コンテストの結果、名古屋大学教育学部附属中・高等学校の「Chappy(チャッピー)」がグランプリを受賞した。このアプリは、勉強に対するモチベーションを高めるために開発され、クイズ形式での学習を楽しさを加えて提供する内容が評価された。特に、ユーザーが設定できるキャラクターの性格や方言、さらには学習モードのカスタマイズ機能が独自性を際立たせている。


「Chappy(チャッピー)」
(名古屋大学教育学部附属中・高等学校 redapple)
1人で黙々とテスト勉強していると飽きてしまい、なかなかやる気が出ない。そんな悩みを解決したいとの思いで開発したアプリ。
キャラクターがクイズ形式で出題・解説をしてくれるなど、楽しく学べる要素が盛り込まれている。
赤線モード(赤線を自分で引いたところを重視して問題が出るモード)やキャラクターとの関係性(親・友達・先生)、方言(関西弁・関東弁・東北弁・九州弁)、性格(面白い・厳しい・優しい)を設定できる。

本コンテストは、経済産業省、文部科学省をはじめとする各団体から後援を受け、GMOメディア株式会社、さくらインターネット株式会社、株式会社プログラミング総合研究所などの企業からの協賛を得て実施された。
デジタル学園祭「全国情報教育コンテスト(全情コン)」は、学生たちが情報教育を通じて学んだ知識と技術を社会に還元する場を提供し、デジタル時代にふさわしい若い才能を発見・支援する重要な役割を果たしている。この取り組みは今後ますます注目されることだろう。

詳細情報は公式サイト(https://zenjyocon.jp)やイベントアーカイブ動画(YouTube)で確認できる。
イベントの詳細は公式サイトおよびアーカイブ動画(YouTube)で確認できる。

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