住むならどこがベスト?コスパの良さそうな都道府県ランキング

2024年11月28日 10時00分更新


 2024年11月26日、不動産メディア「幸せおうち計画」を運営する株式会社AZWAYが発表した調「コスパが良さそうな都道府県ランキング」では、北海道が1位に選ばれた。この調査では、10代から60代以上の588人を対象に、住んでみたいと思う都道府県のコストパフォーマンスに関する意識を探った。世代や性別で異なる評価や、地域ごとの特徴的な魅力が浮き彫りとなる結果となった。

調査結果サマリー
・コスパが良さそうな都道府県ランキング1位は「北海道」
・性別、年齢によって異なる結果、30代以下では東京都より埼玉県が人気
・自分の住んでいる都道府県のコスパ満足度が50%以下の人は約2割

コスパが良さそうな都道府県ランキング


10代から60代以上までの回答者588人に「住んだらコスパが良さそうな都道府県」についての調査では、1位が「北海道」で55人、2位が「福岡県」で47人、3位が「東京都」で45人という結果になった。新鮮で美味しい食材を安く手に入れられそうな北海道が人気を集めている。

1位:北海道
「広大な土地があるから、札幌など都市部を避ければコスパが良さそうだと思った。農業や漁業が盛んなので、食料品も安く買えるのではないかと思う。仕事は札幌などの都市部に出れば見つかるはずだから、仕事と生活費を考えるとコスパが良いと感じた」(30代男性)
「北海道は陸地も海も豊かだから、食費が安く済みそうだと思った。夏は暑くないから電気代の節約にもなる。人に対して広大な土地があるから、物価も安いのかもしれないと考えた」(30代女性)
「友人が北海道に住んでいるが、家賃や物価がこちらより断然安いと聞いた。冬場は暖房費がかかるようだが、夏はエアコンが必要ないらしい。また、新鮮な海鮮や野菜が手に入りやすく、どこで食べてもご飯がおいしい。野菜も新鮮で充実しているから、良い食材を食べながら暮らせそうだと思う」(30代女性)

「北海道」を選んだ人からは、「新鮮な食材を手頃な価格で手に入れられそう」「家賃や物価が安い」といった声が多く聞かれた。美味しい海鮮や新鮮な野菜、豊富な乳製品など北海道の食文化に魅力を感じ、毎日手頃な価格で美味しいものを食べられる点を評価する人が多いようだ。

2位:福岡県
「九州で最も都会的なのに、自分が住んでいる県と家賃が変わらない。交通費も安いし、美味しい食べ物も多く手軽に入手できる。どこへ行くにもアクセスが簡単でリーズナブル。自然も豊富だから、豊かな暮らしと財布に優しい生活が両立できそうだと思った」(50代女性)
「住んでいる親戚がいるが、家賃が安く交通の便が良い上に食べ物が美味しい。野菜も安くて新鮮。空港が近く、旅行好きには便利だ。ショッピングや観光、アウトドアも楽しめて、役所や警察署も近く生活に便利だと思う。都心部の家賃で倍の広さの住居に住めるのも魅力だ」(50代女性)
「福岡県は大都市の割に家賃が安いと聞いた。交通機関が多くて便利だし、税収も多そうだから公共サービスが充実していると感じた。困ったときに対応してくれる公的機関が多そうだと思う」(40代女性)

「福岡県」を選んだ人からは、「交通費が安く便利」「九州で最も都会的なのに家賃が安い」といった意見が多かった。都市機能が充実している一方で、生活費の負担が軽いことが魅力とされている。

3位:東京都
「車を保有するコストや維持費を考えると、交通機関が充実している東京が良いと思う。物価は高いが、便利さが何より魅力的だと思う。公園など緑も意外と多く、都心を離れれば人混みも避けられる場所がある」(40代男性)
「住居費は高いが、激安店が多いので物価全体は安いと思う。鉄道運賃も安く、行政サービスが無料または格安で利用できる点が魅力的だ。図書館や公共施設が充実しており、トータルで生活費がさほど高くないと思う」(50代女性)
「駅近や新築物件は高いかもしれないが、選択肢が多いし、仕事や副業の機会も豊富だと思う。激安スーパーもあって、贅沢を求めなければコスパが良いと感じる。日帰りでレジャー施設に行けるのも魅力的だ」(50代女性)
「東京都」を選んだ人からは、「交通機関が便利」「レジャー施設に行きやすい」などの意見が多かった。車が不要で交通費を抑えられる点や、生活の利便性が評価されている。

4位:埼玉県
「以前住んでいたことがあるが、東京と比べると田舎でかなり安い。3万円のアパートに住んでいたが、とても綺麗な場所だった。食べ物も安く、店も近かったので時間の節約になった」(20代女性)
「東京へのアクセスが良い一方、地域を選べば地価がそれほど高くない場所が多いと思う。自然も豊かで、各種施設も充実しているから、生活には魅力的だと感じる」(20代男性)
「東京ほど家賃が高くなく、都会すぎず住みやすいイメージがある。東京に近いので、買い物や遊びに困らない点が魅力的だ。たまに東京に足を伸ばすような暮らしなら経済的負担も少なく抑えられそうだ」(30代女性)

「埼玉県」を選んだ人からは、「東京より家賃が安くアクセスが良い」「都会すぎず住みやすい」といった意見が多かった。東京との程よい距離感と家賃の安さが評価されている。

5位:千葉県
「千葉なら東京にもアクアラインで出やすいし、自然が豊かで家賃も安いと友人が言っていた。ディズニーランドやシーワールドといったテーマパークもあり、自然と都会の両方が楽しめる点でコスパが良いと思う」(40代女性)
「東京ほど都会すぎず、住むには良いと思った。立地も良く、地方や都会どちらからもアクセスしやすい。交通機関が充実していて、買い物にも困らない印象を受けた」(30代女性)
「勝浦市の方になるが、物価が安く朝市もあり、新鮮な海の幸が手に入る。都内と同じ家賃で広い部屋に住めるし、子どもものびのび育ちそうだ。都内にも2時間ちょっとで行けるのが魅力だと思う」(30代男性)

「千葉県」を選んだ人からは、「自然が豊かで家賃が安く都会へのアクセスが良い」「広い部屋に住める」といった意見が多かった。東京へのアクセスの良さと住みやすさが評価されている。

性別・年齢で異なるコスパが良い都道府県、30代以下では埼玉県が東京都を上回る人気


「コスパが良いと思う都道府県」について男女別にランキングでは、女性では1位が北海道、2位が福岡県、3位が千葉県という結果になった。一方、男性では1位が東京都、2位が北海道、3位が沖縄県となり、男女で選んだ県が異なることがわかった。ただし、北海道、埼玉県、福岡県はどちらのランキングにも登場しており、男女ともにこれらの県にコスパの良さを感じていることがうかがえる。


年代別のランキングでは、各年代間に共通点はあまり見られなかった。特に30代以下では東京都を選ぶ人が少なく、東京都をコスパが良いと評価する人は40代や50代に多いことが明らかになった。また、20代や30代では東京都より埼玉県にコスパの魅力を感じる人が多いことがわかった。

住んでいる都道府県のコスパ満足度は2割強が50%以下


実際に住んでいる都道府県のコスパについて調査したところ、50%~100%の満足度を示した人が約75%に上った。最も多かったのは「50%」の満足度で19%、次いで「80%」が18.2%、「70%」が17.5%という結果になった。


コスパが良い都道府県ランキングで上位に選ばれた北海道、福岡県、東京都について分析すると、福岡県の満足度が特に高いことがわかった。福岡県では全員が50%以上の満足度を示し、80%以上の満足度を示した人が4割を超えた。

北海道では、50%~100%の満足度の人が8割以上となり、全体的に満足度が高い傾向が見られた。一方で、東京都は50%以下の満足度の人が37.6%と、平均よりコスパの満足度が低いことがわかっている。

・出典:株式会社AZWAY
【コスパの良さそうな都道府県ランキング】回答者588人アンケート調査

調査概要
調査対象:10代から60代以上までの588人
調査期間:2024年7月24日-9月21日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:588人(女性 388人/男性 200人)
回答者の年齢:10代1%、20代20%、30代35%、40代26.7%、50代13.4%、60代以上4.1%

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