スマホでの調べものは「Google」での検索が圧倒的。
2023年11月6日 10時00分更新
1.インターネットで調べものに「スマホ」を利用する人は9割以上、「パソコン」は4割弱
2.スマホでの調べものは「Google」の利用が圧倒的。女性20~30代は「Instagram」が2位
3.それぞれのサービスで調べるジャンル・使う理由
1.インターネットで調べものに「スマホ」を利用する人は9割以上、「パソコン」は4割弱
インターネットでの調べものをするときに使っているものは「スマホ」でダントツ1位で、すべての年代で9割以上となった。2位は「パソコン」で4割弱となり、男性20代以上では5割前後と高くなった。3位の「タブレット」は、10代で他の年代に比べ高い傾向となりました。学校の授業でも利用するケースがありそうだ。
また、今年の調査で新たに選択肢として追加した「スマートスピーカー」は、3%とわずかだった。 2021年に実施した調査結果と、傾向に変化は見られなかった。
2.スマホでの調べものは「Google」の利用が圧倒的。女性20~30代は「Instagram」が2位
スマホで調べものをすると回答した人に、ふだん利用するサービスを聞いたところ、「Google」で検索するという人が約8割に上り圧倒的な高さで1位となった。2021年の前回調査と比較すると、調べものに利用する割合が全年代で伸長しており、特に60代では9ポイントと大きな伸びがみられた。2位以降は「YouTube」や「Yahoo! JAPAN」が4割台で続くる。そのほか「Instgarm」や「X(旧Twitter)」などのSNSサービスも3割台で上位に入っている。
7位の「TikTok」は、全体で見ると1割超だが、女性10代では5割弱と高い割合となった。 前回調査と比較すると、全体でも伸びており、特に10代~20代の女性では10ポイント以上増加した。「TikTok」はサービス自体の利用率にも伸びが見られ、サービスの成長とともに調べるシーンでも利用される機会が増えてきているようだ。
9位は、「ChatGPT」が1割未満ではあるもののランクイン。男性10代ではほかの年代よりやや高い傾向がありた。10位の「Pinterest」は、全体では1割未満となりましたが、女性10代では2割を超え、他の年代と大きな違いがみられた。
続いて、男女年代別の結果をみていくと、すべての年代でGoogleが1位だが、2位以降では傾向の違いがみられる。
男性の場合は、10~30代で2位に「YouTube」、3位に「X(旧Twitter)」が入った。「YouTube」 は男性10代で7割超と高く、「X(旧Twitter)」は男性10~20代で5割を超え、高くなっている。男性40代以降は「Yahoo! JAPAN」が5割以上の割合で2位に入っている。
女性は、10代では男性と同様に「YouTube」が7割超と高い割合となっている。次いで3位に「Instagram」が入った。「Instagram」は女性20~30代では2位となり、特に20代女性では7割を超えており、1位の「Google」との差も他の年代に比べ開きが小さくなっている。女性40代以降では、TOP3は男性40代以降と同じ結果になり、「Google」「Yahoo! JAPAN」「YouTube」となった。
若い年代ほど、検索サービス以外の「YouTube」や「X(旧Twitter)」「Instagram」など、SNSや動画サービスを利用する割合が高い結果となった。
3.それぞれのサービスで調べるジャンル・使う理由
次に、「それぞれのサービスで調べるジャンルやスマホで調べものをする際に、そのサービスを1番使う理由」を聞いた。
「検索サービス※1」「X(旧Twitter)」「Instagram」「TikTok」「AIチャットサービス※2」をピックアップして、それぞれ見ていこう。
※1.Google、Yahoo! JAPAN (Yahoo!検索)などの検索サービス
※2.ChatGPT、BingAI、BardなどのAIチャットサービス
■「検索サービス」
調べるジャンルは「わからないことば/人」が6割以上となっている。使う理由では、他のSNSサービスに比べ、「使い慣れている/いつも使っているものだから」が圧倒的に高くなった。
■「Instagram」
調べるジャンルでは、他のサービスであまり上位に入らなかった「グルメ情報」や「旅行/お出かけスポット」が5位以内に入った。Instagramを調べものに利用する人は、女性が6割以上かつ20~30代女性が多いことも結果に表れているようだ。使う理由2位の「自分の興味があること/気になることが出てくるから」や3位の「ハッシュタグからいろいろ探せる/調べられるから」は、他のサービスと比べて高い傾向となった。
■「X(旧Twitter)」
調べるジャンルでは、「最新のニュースや話題のできごと」は検索サービスと同様に高くなった。使う理由では、1位の「最新/リアルタイムな情報が得られるから」と3位の「他の人の反応や感想などがわかる/参考になるから」が、他のサービスと比べて高い傾向となった。
■「TikTok」
調べるジャンルは特徴的で、「音楽/ダンス」や「トレンド/流行」が上位となった。 TikTokで調べものをする人は女性10~20代の割合が高く、若年女性で興味のあるジャンルが検索されることが多い様子だ。使う理由2位の「おもしろい情報を得られるから」が3割超となり、他のサービスに比べて高くなった。
■「AIチャットサービス」
AIを調べものに利用する人は、男性10~20代が多い影響か、ジャンルは「仕事/勉強に関すること」が約5割となった。調べものとしてAIを1番に使う人は少数のため参考程度だが、理由としては「効率的に情報を集められるから」「会話する感覚で探せる/調べられるから」がTOP2となり、AIサービスならではの特徴的な点があがった。
「各サービスにおいて「調べているジャンル」について【性年代別データ】
1)02-1 「検索サービス」で調べたり、探したりしていること/ジャンル
2)02-2 「X(旧Twitter)」で調べたり、探したりしていること/ジャンル
3)02-3 「Instagram」で調べたり、探したりしていること/ジャンル
4)02-4 「TikTok」で調べたり、探したりしていること/ジャンル
5)02-5 「AIチャットサービス」で調べたり、探したりしていること/ジャンル
出典:LINEリサーチ
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の13歳~79歳の男女
実施時期:2023年9月16日~9月19日
有効回収数:645,736サンプル
集計対象:有効回収数の中からランダム抽出した男女13-79歳の49,839サンプル
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります