「三菱UFJ銀行」が16年連続首位!全国金融機関ランキング2024発表
2024年12月16日 11時00分更新
メインバンクのシェア動向
シェアトップは「三菱UFJ銀行」の9.3万社 メイン社数増の最多は「埼玉りそな銀行」
2024年の全国メインバンク社数トップは「三菱UFJ銀行」で、9万3498社を記録し16年連続首位となった。しかし、シェアは6.33%と前年から0.11ポイント低下、社数も減少した。上位3行(三菱UFJ、三井住友、みずほ)全てでシェア低下が続いている。一方、「埼玉りそな銀行」は前年比262社増と、増加数で最多となった。地方銀行では「北洋銀行」が最多、信用金庫は「京都中央信金」、信用組合は「茨城県信組」が最多。ネット銀行も「PayPay銀行」や「楽天銀行」が成長を見せた。
業態別の動向
「地方銀行」のシェア、全業態でトップの40.28%も11年ぶりに前年比低下
業態別で最もシェアが高いのは「地方銀行」で40.28%だった。地方銀行からメインバンクを変更した約4千社の多くが「信用金庫」(43.63%)へ移行し、中小零細企業が地域密着型の金融機関を選ぶ傾向が強まっている。他にも「メガバンク」(18.86%)、「第二地方銀行」(9.54%)、「信用組合」(2.43%)でシェアが低下し、「ゼロゼロ融資」の返済や小規模創業者の増加が影響している。一方、「信用金庫」(23.60%)と「ネット銀行」(0.28%)はシェアをわずかに拡大した。
実店舗を持たず、インターネットバンキングなど個人向け金融事業を主力とする「ネット銀行」が中小企業に浸透し、2024年にはメインバンクとしての社数が4197社、全取引社数は1万社を突破した。特に「楽天銀行」(5400社)や「PayPay銀行」(4319社)と、「住信SBIネット銀行」「GMOあおぞらネット銀行」の上位4行が、ネット銀行全体の約99%を占めた。
低コストの決済手段やAIを活用した融資が支持され、スタートアップを含む新興企業(設立10年未満が51.06%)の利用が増加。コロナ禍以降、対面営業の制約も追い風となり、ネット銀行のシェア拡大が進んでいる。
帝国データバンクによる調査。詳細は以下
https://www.tdb.co.jp/report/industry/20241216_mainbank/
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