マンション管理会社満足度ランキング2024発表!野村不動産パートナーズが総合1位に返り咲き
2024年11月20日 10時29分更新
全体ランキング1位は、野村不動産パートナーズ
全体ランキングの総合満足度1位は、野村不動産パートナーズ(73.8ポイント、前年比+1.6ポイント)。次いで、三井不動産レジデンシャルサービス(73.2ポイント、同-1.5ポイント)、東京建物アメニティサポート(72.3ポイント、同+1.8ポイント)。
野村不動産パートナーズは、 特に(2)フロントの “業務遂行”や“依頼事項対応”などに対する評価が高く、その他全般的にほとんどの項目でTOP5入りし、一昨年まで14年連続で保持し続けていた総合満足度1位に返り咲いた。
三井不動産レジデンシャルサービスは、各項目において昨年に続き高い評価を得ることができたが、(2)フロントに関してややスコアを落とし、総合満足度においても低下が見られ、惜しくも全体2位となった。
東京建物アメニティサポートは、上位3位のなかでは唯一管理戸数が10万戸未満と規模感では異なるものの、(1)管理人、(2)フロント、(3)管理会社の各項目においてすべての項目でTOP3入りし、 (4)満足度・(5)推奨度ともに高い評価を受け、今年も全体3位となった。
図表1:管理会社満足度 全体ランキング 上位16社 主要項目抜粋
■10万戸未満の管理会社ランキング
管理戸数10万戸未満の企業のランキング1位は、「東京建物アメニティサポート」となり、同カテゴリーで7年連続の1位を獲得。(1)管理人、(2)フロント、(3)管理会社の各項目においてすべての項目で1位となり、管理会社として居住者から非常に高い評価を得ている。
図表2:管理戸数10万戸未満の部門 満足度ランキング 上位5社 主要項目抜粋
理事経験者による満足度の1位は、「三井不動産レジデンシャルサービス」となり、同カテゴリーで2年連続の1位となった。
2位の野村不動産パートナーズは、(1)管理人、(2)フロント、(3)管理会社の各項目においてすべての項目でTOP5に入るなど、高い評価を得ている。
3位の東京建物アメニティサポートは、公表している明細項目13項目中11項目でカテゴリー1位となったが、入居者の推奨度が上位2社とやや乖離する結果となった。推奨は、他者に対してすすめる行為となりマンション管理という比較が難しいサービスにおいては、知名度やブランド力の影響を受けていると考えられる。
図表3:理事経験者による満足度ランキング 上位13社 主要項目抜粋
【要旨】
■製販管一体でサービスを行う大手管理会社の満足度が引き続き高い傾向にあった。居住者の声をよく聞くという回答も多くみられ、グループ内のデベロッパー会社へのフィードバックを行いながら管理面の満足度を高める工夫が要因の一つと考えられる。
■管理員の業務に対する満足度は、各社総じて高い傾向がみられた。その中でも満足度が高い会社は、管理員に対する満足度も高く、両者には相関がみられた。これは管理会社の管理員に対する教育、フォローアップの制度の充実度合いとも関係性が高い傾向にあった。
■昨年同様、古くから全国展開している管理会社では地方部の人員採用の困難に加え、相対的に首都圏より管理費が安価なため管理の質の向上が難しく、首都圏中心の事業者と比べ、満足度が上がりにくい傾向が今年も見られた。
■全体の総合満足度1位は、野村不動産パートナーズとなった。全カテゴリーほぼすべての項目がTOP5に入り、総合力の高さが目立つ結果となった。また、同社は本調査において15回目の1位となり、多くの物件において安定した高いサービスを提供していることがわかった。
■管理戸数10万戸未満部門1位は、東京建物アメニティサポートとなり、7年連続の1位となった。全カテゴリーすべての項目が1位と、総合力の高さが目立つ結果となった。同社は、10万戸以上の規模の管理会社と比較しても総合3位、また公表している明細項目13項目中9項目でカテゴリー1位となり、管理棟数は限定的ながらも入居者から極めて高い評価を得られていることが分かった。
■理事経験者による満足度1位は、三井不動産レジデンシャルサービスとなり、2年連続の1位となった。
■全体4位の阪急阪神ハウジングサポートは、昨年はサンプル数が少なくランキング外となったが、今年は一定の回答数を集め、特に(1)管理人に対する評価が非常に高く、初のランクインとなった。
■全体5位の三菱地所コミュニティは昨年と同順位となり、安定したサービスの提供と総合力の高さを有する結果となった。
■他の大手管理会社では、大京アステージが管理物件の平均築年数が本年も高い傾向がみられた。当社の過去の調査において、築年数の経過は満足度に不利な影響を及ぼすことが分かっているが、今年も昨年より満足度を高め、順位も8位へ上昇となった。同社は、理事経験者の評価が総じて高く、理事経験者の明細項目評価においてTOP5に位置する結果となった。
【調査概要】
https://www.sumai-surfin.com/bigdata-analysis/enquete-result/kanrigaisya-2024/
調査対象:自社Webインターネットサイト「住まいサーフィン」の登録会員31万人のうち、マンション購入済みの居住者や全国の大規模マンションの理事長様など
調査実施時期:2024年7月19日~8月31日(インターネット調査、郵送調査)
有効回答数:3898(ランキングは回答数25件以上に限り対象)
調査項目:大きく(1)管理人 (2)フロント(3)管理会社の3つのカテゴリーごとに調査、別途 (4)満足度 (5)推奨度を調査、<総合満足度>は(4)満足度を1.25倍し、(5)推奨度を0.75倍した平均値から算出