高校がハマっているマンガ1位は「鬼滅の刃」が独占
2025年9月25日 12時28分更新
LINEリサーチは2025年9月24日、全国の15歳から25歳の学生を対象に行ったマンガに関する調査の結果を公開した。この調査は、高校生、専門学生、短大生、大学生、大学院生を含む1,017サンプルを対象に、2025年8月8日から8月10日にかけてスマートフォンWeb調査として実施されたものだ。今回は、多くの若者が熱中している「ハマっているマンガ」ランキングと、その理由を抜粋し紹介する。
学生が紙の本や電子書籍などすべてを含めて現在ハマっているマンガについて尋ねたところ、年代や性別によって支持される作品に明確な違いが見られた。

高校生は「鬼滅の刃」が首位を独占
高校生のランキングでは、男女共通して「鬼滅の刃」が1位を獲得した。連載自体は終了しているものの、今夏の映画公開があり人気が再燃している様子がうかがえる。男子高校生では約3割弱、女子高校生では3割台後半という高い割合で支持を集めている。
男子高校生の2位は、青春部活ラブストーリーの「アオのハコ」がランクインした一方、女子高校生の2位は、後宮を舞台に毒見役の少女が事件を解き明かす「薬屋のひとりごと」となっている。これら2作品は現在連載中でアニメ化もされており、メディアミックスの影響も大きい。また、女子高校生のほうでは、「ハイキュー!!」や「山田くんとLv999の恋をする」といった作品も男子高校生と比べて高い人気を集めた。
大学生は、男子は「ONE PIECE」、女子は「薬屋のひとりごと」がトップ
大学生のランキングでは、高校生と異なり、男女でトップが異なった。男子大学生の1位は「ONE PIECE」で約2割の支持を集めている。同作は1997年に連載を開始し、アニメや映画などでも高い人気を誇る。男子大学生の2位以降は、ファンタジー作品の「葬送のフリーレン」と、「鬼滅の刃」が続いた。
一方で、男子大学生は「特にない」と回答した者が2割強と高くなっている点も特徴的である。これは、ふだんマンガを読む頻度は高いものの、特定の作品に絞らず幅広く読んでいる層が多い可能性が考えられる。
女子大学生の1位は「薬屋のひとりごと」で、2割台半ばの高い割合で支持を集めた。女子大学生では他に、「山田くんとLv999の恋をする」や「ハイキュー!!」なども、男子大学生と比較して高い割合で人気を獲得している。
「ハマっている」マンガTOP3の理由では、性別や年齢層を超えて共通した傾向が見られた。上位にランクインした作品の多くは、魅力的なキャラクターの存在や、奥深い世界観、そして重厚なテーマ性や、絶妙なバランスで展開される物語が評価されている。「映画やアニメを観て読み返したくなった」といったメディアミックスをきっかけに作品に触れるケースも多く、そこから作品の持つメッセージ性や、複雑な人間関係、巧みなストーリー構成に引き込まれるようだ。ギャグとシリアス、恋愛とサスペンスといった多様な要素が共存する作品が、特に支持を集めているようだ。
出典:LINEリサーチ
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