米国顧客満足度指数(ACSI)は2025年5月20日、最新の「通信・携帯電話・スマートウォッチに関する調査結果」を発表した。これによると、携帯電話の顧客満足度は前年から4%低下し、過去10年間で最低のスコアとなる78点(100点満点)を記録した。
調査によれば、各メーカーは新機能の追加にしのぎを削っているが、顧客は依然として「バッテリー寿命」「通話の信頼性」「使いやすさ」といった基本性能を重視している。ミシガン州立大学のマーケティング准教授でACSIリサーチ・ディレクターのフォレスト・モーゲソン氏も「イノベーションが真の満足をもたらすのは、基本性能が強化された時だ」と指摘している。
携帯電話メーカー別の満足度では、AppleとSamsungががそれぞれ1%減の81点で首位を維持した。GoogleとMotorolaはともに3%の減少で75点となり、その他の小規模メーカーは6%の減少で68点にとどまった。
携帯電話サービスは、業界全体で1%減の75点となったが、MVNOのConsumer Cellularが82点で4年連続トップを獲得。Spectrum Mobileも店頭やカスタマーサポートの改善により78点と高評価を得ている。
今年初めて測定されたスマートウォッチ分野では、サムスンが83点でアップル(80点)を上回り首位に立った。耐久性やデザイン、画面品質が高く評価された一方、修理の迅速さや技術者の対応などサービス面はやや低評価となっている。
今回の調査は2024年4月から2025年3月にかけて、無作為に抽出された27,494人の顧客を対象に実施されたもの。
詳細はACSI公式サイトを参照。
https://theacsi.org/news-and-resources/press-releases/2025/05/20/press-release-telecommunications-cell-phone-and-smartwatch-study-2025/