パナソニック初の免許不要電動モビリティ「MU」発売
2025年9月26日 11時00分更新
パナソニック サイクルテック株式会社は2025年12月上旬、同社初となる特定小型原動機付自転車「MU(エムユー)」を発売する。「MU」はペダルを漕がずに走れる免許不要の電動モビリティで、自転車メーカーとして培った技術とノウハウを活かした車体設計と性能が特徴のようだ。近年、都市部を中心に短距離移動のニーズが高まり、通勤・通学、買い物や観光などで使える多様なモビリティが求められている。電動キックボード型や自転車型など特定小型原動機付自転車はすでに広がりを見せ、電動アシスト自転車とともに“移動の選択肢”として定着しているのようだ。そうした中で「MU」は着座式構造や路面の起伏に強い自転車用タイヤを採用し、安全で快適な走行を実現したと言える。自転車部品を活用した扱いやすい設計により、自転車販売店で修理やメンテナンスを受けられるため、“自分のモビリティ”として長く使えるのも魅力のようだ。

新製品はシート付き自転車型で、バッテリーを含む多くの部品に電動アシスト自転車と共通のものを採用している。これにより家庭で取り外して充電でき、急速充電にも対応し、容量の80%までを短時間で充電可能とした。20インチタイヤや高さ調節可能なシート、足をつきやすいU字フレームなど、乗降時の安心感にも配慮しているのようだ。また、「MU」は一部歩道に対応する最高速度6km/hの歩道モードと、車道走行のための最高速度20km/h車道モードを切り替えられる機能を備えている。坂道では加速度センサーが出力を制御し、12度の斜面を登るパワーを持ちながらスムーズな坂道発進を可能にしているのようだ。国土交通省の保安基準に適合するだけでなく、フレーム疲労試験、ブレーキ性能試験、塩水噴霧試験など独自基準での品質試験も実施し、安全性と耐久性を徹底管理している点も特筆できると言える。

さらに、パナソニック サイクルテックは購入後の不安を軽減する「あんしんサービス」を用意している。本体は1年、フレームとフロントフォークは3年、駆動ユニットも3年の製品保証が付帯し、製品登録を行うとバッテリー保証も3年間受けられるのようだ。盗難補償優遇制度では購入後3年以内に盗難にあった場合、車体価格の30%と組立手数料4,400円(税込)で同タイプの新車を購入できる。加えて、オプションとして製品保証を2年間延長する「フタメグリ」、バッテリー盗難時に費用の70%を補償する「サキゾナエ」、事故や故障時に自転車を希望の場所へ搬送する「スグマイル」といったロードサービスも用意しているのようだ。これらの取り組みから「MU」は、免許不要で気軽に乗れる新しい電動モビリティでありながら、安全性・快適性・維持管理のしやすさまでをトータルに提供する商品と言える。パナソニック サイクルテックは今後も「世界中の人々が青空の下へ走りだせる未来を創造します」というミッションの実現に向け、環境にやさしく利便性と快適性を高めるサイクルモビリティの価値提案を続ける方針のようだ。
※参考URL:https://news.panasonic.com/jp/