2025年radiko年間ランキング発表、安住紳一郎氏やSixTONESが首位

2026年2月18日 11時00分更新


 株式会社radikoは2026年2月17日に、2025年1月1日から12月31日の期間において、同社が運営する国内最大級の音声配信プラットフォーム「radiko」で最も聴取されたラジオ番組、ポッドキャスト、および楽曲の年間ランキングを発表した。この発表は、ライブ放送のリアルタイム視聴に加え、過去7日以内の放送を遡って聴くことができる「タイムフリー」、全国の番組を聴取可能な「エリアフリー」、そして最長30日間の聴取を可能にする「タイムフリー30」の各データを合算して集計されたものである。同社は、15周年という節目において、多様な音声コンテンツとユーザーの接点を可視化し、新たなファン層の創出とラジオ業界全体の活性化を図る狙いを示した。

 関東・関西・中部の各主要エリアにおける番組ランキングでは、地域ごとのリスナーの嗜好が鮮明に現れる結果となった。在京エリアでは、TBSラジオの「安住紳一郎の日曜天国」が圧倒的な支持を集めて首位を獲得し、日曜午前の定番としての地位を揺るぎないものとした。在阪エリアではFM802の「on-air with TACTY IN THE MORNING」が1位となり、中部エリアではTOKAI RADIOの「ガッツナイター」がトップに輝くなど、音楽番組やスポーツ中継が地域文化に根ざしている様子がうかがえる。また、radiko独自の「フォロー機能」によるランキングでも安住氏の番組が1位となっており、番組開始の通知を待望する熱心な固定ファン層の厚さが証明された形だ。

 性別および年代別の詳細な分析に目を向けると、ライフスタイルや世代観による視聴傾向の違いが顕著に現れている。10代から30代の男性層では、ニッポン放送の「オードリーのオールナイトニッポン」が首位を独占し、深夜ラジオ特有のトーク文化が若い世代に深く浸透していることが判明した。一方、同年代の女性層では「SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル」が1位となり、アイドルの発信する音声コンテンツが強い訴求力を持っていることを示した。この傾向は、番組を友人や知人と共有する「シェアラジコ」機能の利用ランキングにも反映されており、SixTONESの番組が首位を獲得したことから、SNSを通じた「推し活」の一環としてラジオが活用されている実態が浮き彫りとなった。

 40代以上の層においては、再び安住紳一郎氏の番組が上位を独占する結果となり、幅広い世代に対する同氏の影響力の強さが際立っている。40代から50代の男性、および40代から60代の女性において1位を記録したほか、60代男性では「垣花正あなたとハッピー!」(ニッポン放送)が首位となるなど、ベテランパーソナリティによる安定した情報発信がシニア層の生活リズムに組み込まれていることが推察される。これらのデータは、ラジオが単なる娯楽に留まらず、各世代にとって不可欠な情報源や心の拠り所として機能していることを示唆している。

 ポッドキャスト部門においては、「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー サタデー」が2024年に続き首位を維持し、その人気の高さを見せつけた。特筆すべきは、地上波の再配信のみならず、ポッドキャストのために制作されたオリジナル番組がベスト10に多数ランクインしている点である。これは、リスナーが放送時間の枠組みを超えて、自分の好きなタイミングで特定のテーマや深いトークを楽しむ「オンデマンド型聴取」へとシフトしている流れを象徴している。radiko側も、配信チャンネルの拡充やレコメンド機能の強化を通じて、こうした新たなリスニングスタイルへの対応を加速させている。

 音楽ランキングでは、2025年2月にリリースされたサカナクションの「怪獣」が年間1位を獲得した。この楽曲はアニメ『チ。―地球の運動について―』の主題歌として話題を集め、ラジオ放送を通じて繰り返し流されたことで、幅広い層にリーチしたと考えられる。また、藤井風や米津玄師、星野源といった実力派アーティストの楽曲がベスト10に複数食い込んでおり、ラジオが新しい音楽との出会いの場として依然として重要な役割を担っていることが示された。ラジオ局独自の選曲眼やパーソナリティによる楽曲紹介が、楽曲のヒットやロングセラーを支える大きな要因となっている。

 サービス開始15周年を迎えたradikoは、ブランドスローガン「FIND YOUR VOICE.」を掲げ、さらなる進化を目指している。PR大使に爆笑問題の太田光氏を起用し、オリジナルコンテンツの制作や各種キャンペーンを展開することで、既存リスナーの満足度向上と新規ユーザーの獲得を同時に進める構えだ。同社は、スマートフォンやPCを通じた手軽な聴取体験をさらに拡張させ、ユーザー一人ひとりの生活に密着した音声プラットフォームとしての価値を高めていく。

 今回の詳細なランキングデータは、デジタル化が進む現代社会において、音声コンテンツが持つ独特の温かみや即時性が、世代を問わず多くの人々に必要とされていることを改めて証明する内容となった。

参考URL:https://news.radiko.jp/article/edit/132064/

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