保険金受取者が選ぶリアルな声 海外旅行保険、ジェイアイが初の総合1位
2025年5月2日 11時59分更新
オリコン顧客満足度調査より、海外旅行保険に関する最新ランキングが発表された。特筆すべきは、今回の調査対象が単なる加入者ではなく、実際に保険金を適用し、その支払いを受けたことがある997人という点であり、真の顧客満足度を測る指標として注目される。コロナ禍の影響で2021年から2024年まで発表が見送られていたが、2023年5月の新型コロナウイルス5類移行に伴う海外旅行者数回復を受け、5年ぶりの実施となった調査結果だ。
総合ランキングで初の1位に輝いたのは、ジェイアイ傷害火災保険。t＠bihoたびほなどの商品ラインナップを持つ同社が、多くの実体験者から最も高い評価を獲得したかたち。評価項目別に見ても、「加入手続き」「商品内容」「受取額・支払いスピード」の3項目でトップ。中でも「加入手続き」は84.5点と、全評価項目中最高得点を記録している。利用者の声からも、「安価で加入でき、手続きや保険金申請も簡単」「ネットで簡単に申し込み、現地で支払いなく診療」「簡単な手続きで迅速対応、入金も早かった」といった、手続きの容易さや対応のスムーズさへの満足度が高いことがうかがえる。
総合2位は三井住友海上火災保険。ネットde保険＠とらべるなどを提供する同社は、評価項目別の「担当者の対応」で2度目の1位獲得となる（2020年以来）。利用者からは「事故に遭ったが、現地の担当サポートで適切な医療機関を紹介」「迅速丁寧な親身な対応」「必要な補償がありつつオプションを選べる」といった、担当者の質や柔軟性への高評価が多い。
総合3位には東京海上日動火災保険がランクイン。MARINE PASSPORTなどを提供する同社は、評価項目別の「サポート体制」で初の1位獲得となった。旅先での体調不良時にサポートデスクの対応に助けられたという声や、「迅速で安心できたサポート対応」「台風での遅延に対し宿泊代を負担してもらえた」といった、緊急時の対応力や予期せぬ事態へのサポートが評価された模様だ。
総合4位は、エイチ・エス損害保険と損保ジャパンが同率。エイチ・エス損害保険は、評価項目別の「保険料」で1位を獲得。「安価な価格で充実補償」「保険料の金額も支払いも非常に良い」といった声は、コストパフォーマンスを重視する層からの支持を示す。損保ジャパンの利用者からは、「団体旅行で添乗員の書類で受付」「現地で通訳さんと病院同行、安心」といった、個別の状況への柔軟な対応や、現地での手厚いサポート体制がうかがえるコメントが寄せられている。
今回の調査は、2025年1月7日から1月24日の期間にインターネットで実施。対象は18歳から84歳の男女で、2023年5月以降に観光目的で海外旅行し、保険に加入、適用・保険金受け取り経験があり、保険会社選定に関与し支払額を把握しているという厳格な条件を満たす層。調査企業数は13社。この調査結果は、実際のトラブル時にいかに頼りになるか、というリアルな利用者の評価に基づいたものとして、今後の海外旅行保険選びの重要な参考情報となるだろう。
