東横INNが国内トップに!ホテル会員プログラム満足度調査

2024年12月12日 10時00分更新


 2024年12月11日、J.D. パワー ジャパンは「J.D. パワー 2024年ホテル会員プログラム顧客満足度調査」の結果を発表した。本調査は5年ぶりの実施で、「グローバルブランド部門」と「国内系ブランド部門」に分けて実施され、各プログラムの顧客満足度を測定した。満足度スコアはグローバルブランドが平均662ポイント、国内系ブランドが平均656ポイントと僅差だった。主要ファクターは「会員特典」(29%)、「ポイント制度」(25%)などで、特典内容やポイント制度の利便性が満足度に大きく影響していることが分かった。

調査では、加入理由や利用した特典にも特徴的な差が見られた。グローバルブランドでは「無料宿泊特典」などの特典充実が重視される一方、国内系ブランドは「手続きの簡便さ」や「宿泊料金の優遇」が選ばれる傾向が強かった。また、ポイント利用の有無で満足度に100ポイント以上の差があり、特に国内系ブランドではポイント利用率が低いことが課題として浮上した。

2024年ホテル会員プログラム 総合満足度ランキング
【グローバルブランド部門】(対象4ブランド)

第1位:Marriott Bonvoy(686ポイント)
「会員特典」、「ポイント制度」、「会員サイト/アプリ」、「ホテルからの各種提供情報」の全4ファクターで最高評価。
第2位:Hilton Honors(655ポイント)
第3位:ALL-Accor Live Limitless(644ポイント)

2024年ホテル会員プログラム 総合満足度ランキング
【国内系ブランド部門】(対象12ブランド)

第1位:東横INNクラブカード(669ポイント)
「会員特典」、「ポイント制度」、「会員サイト/アプリ」の3ファクターで最高評価。
第2位:ルートインホテルズインターネット予約会員(662ポイント)
第3位:リーガメンバーズ(659ポイント)
「ホテルからの各種提供情報」ファクターで最高評価。

J.D. パワー 2024年ホテル会員プログラム顧客満足度調査概要
年に1回、直近1年以内にホテル会員プログラム*³を利用した加入者を対象に、最も直近で利用した会員プログラムに対する利用実態や満足度を聴取し明らかにする調査。今回で6回目の実施となる。コロナ禍の2020年以降は調査を中止していたが、今回調査内容を大幅に改訂し再開した。本年より「グローバルブランド部門」、「国内系ブランド部門」の2部門に分け、それぞれにおける顧客満足度を測定している。各部門の定義は以下の通り。
グローバルブランド部門:世界6地域(北米、南米、アジア、オセアニア、欧州、アフリカ)全てで展開されている会員プログラム 
国内系ブランド部門:国内を中心に展開されている会員プログラム
■実施期間:2024年10月上旬~10月中旬  
■調査方法:インターネット調査
■調査対象:ホテルの会員プログラムを直近1年以内に利用したことのある20~74歳の男女
■調査回答者数:グローバルブランド部門 859人、 国内系ブランド部門 2,572人

総合的な顧客満足度に影響を与えるファクターを設定し、各ファクターの評価項目に関するユーザーの評価を基に1,000ポイント満点で総合満足度スコアを算出。総合満足度を構成するファクターは、総合満足度に対する影響度が大きい順に、「会員特典」(29%)、「ポイント制度」(25%)、「会員サイト/アプリ」(24%)、「ホテルからの各種提供情報」(21%)となっている(カッコ内は影響度)。
*³「J.D. パワー2024年ホテル宿泊客満足度調査」の対象ホテルグループ・チェーン(統一ブランド名で国内に1,500室以上展開しているブランド)が運営展開するホテル会員プログラム。複数ブランドが含まれるプログラムの場合、少なくとも1ブランド以上は国内で1,500室以上展開していることとする。  

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