首都圏の幸福な街・駅ランキング(大東建託)
2025年9月4日 11時10分更新
大東建託株式会社は2025年9月3日、首都圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)を対象とした大規模な居住満足度調査「いい部屋ネット 街の幸福度&住み続けたい街ランキング2025<首都圏版>」の結果を発表した。
■街の幸福度(自治体)ランキング
東京都八丈島八丈町が初の1位に輝いた。八丈町は昨年、累計回答数が規定に満たなかったため集計対象外だったが、今回初めてランキングに登場し、いきなりの首位獲得となった。2位は神奈川県三浦郡葉山町、3位は東京都港区と続き、トップ5のうち3つが郡部に属する「町」である点が特徴的だ。これらの上位自治体は、偏差値70台の高い評価を得ている。

■住み続けたい街(自治体)ランキング
「住み続けたい街(自治体)」では、神奈川県三浦郡葉山町が5年連続で首位を維持する強さを見せた。2位は4年連続で神奈川県鎌倉市、3位は昨年4位から順位を上げた神奈川県逗子市で、トップ3はいずれも神奈川県沿岸部の湘南エリアに位置する街となった。この結果は、「街に誇りがある」「街に愛着がある」といった感情が、住み続けたいという意向と強く関係している傾向を示唆している。トップ7までの自治体が偏差値70台の高い評価を受けている。

■街の幸福度(駅)ランキング
「街の幸福度(駅)」では、横浜市西区に位置するみなとみらいが唯一偏差値90台という極めて高い評価を得て、昨年2位から返り咲き1位を獲得した。みなとみらいは「住みここち」でも1位、「住みたい街」で3位、「街に誇りがある」で4位と、多角的に高い評価を受けている。2位は印西市の小林、3位は2年連続で渋谷区の代官山だった。トップ10内では、港区の外苑前が昨年277位から8位に、千代田区の水道橋が昨年78位から6位に大きく順位を上げ、注目を集めている。また、馬車道、横須賀、黒川が今回初登場の駅としてトップ20に名を連ねた。

■住み続けたい街(駅)
「住み続けたい街(駅)」ランキングでは、渋谷区に位置する代官山が3年連続で1位に輝いた。代官山は「街に誇りがある」で1位、「街に愛着がある」で2位、「街の幸福度」で3位、「住みここち」で4位など、各項目で高評価を得ている。2位は昨年19位から大きく順位を上げた世田谷区の新代田、3位は同区の東北沢だった。トップ3の駅は偏差値80台と極めて高く、中郡大磯町の大磯(昨年30位から4位)や、泉岳寺、上町なども昨年から大幅なランクアップを見せている。横須賀、青山一丁目、石原は今回初めてトップ10入りした駅である。

今回のランキングは、住む人々の幸福感や定住意向が、都市の利便性だけでなく、豊かな自然環境や地域への誇り、愛着といった要素とも密接に関連していることを示している。首都圏における「住みやすい街」の多様な魅力が浮き彫りとなった結果と言えるだろう。
いい部屋ネットリリース:https://www.kentaku.co.jp/corporate/pr/info/2025/sumicoco_happiness_shutoken2025.html