povoは3指標で3年連続1位、松井証券は9年ぶり首位。2026年度JCSI調査
2026年6月17日 10時00分更新

日本生産性本部とサービス産業生産性協議会は6月9日、2026年度JCSI(日本版顧客満足度指数)第1回調査結果を発表した。自動車販売店や飲食、エンタテインメントなど7業種を対象に顧客満足度などをランキング化し、エンタテインメント業種では劇団四季と宝塚歌劇団が顧客満足で同点1位となった。
調査は自動車販売店、飲食、カフェ、エンタテインメント、携帯電話、証券、特別調査としてMVNOの7業種を対象に実施し、顧客満足、推奨意向(おすすめ度)、感動指標の3指標について業種ごとの1位企業・ブランドを示している。
レクサスが10年連続首位、サイゼリヤは6年連続トップを維持
自動車販売店ではレクサス店が3指標すべてで1位となり、顧客満足スコアは82.0点で10年連続の首位となった。飲食は顧客満足でサイゼリヤが81.1点で1位(6年連続)となったが、推奨意向と感動指標では木曽路が上回った。カフェはコメダ珈琲店が3指標すべてで1位(顧客満足76.7点、2年連続)。エンタテインメントでは劇団四季と宝塚歌劇団が顧客満足82.9点で同点1位となり、推奨意向と感動指標は劇団四季が1位だった。
携帯電話ではpovoが3指標すべてで1位(顧客満足80.1点、3年連続)を獲得した。特別調査のMVNOでは、顧客満足と感動指標でmineoが1位、推奨意向はイオンモバイルが1位となっている。証券では、松井証券が3指標すべてで1位(顧客満足72.7点、9年ぶり7回目)を獲得した。

JCSI調査が2009年度から継続されている背景には、サービス産業の付加価値向上と国際競争力の強化という目的がある。無形のサービスを数値化・可視化することで、企業が自社の強みや弱みを客観的に把握し、経営目標の策定や業務改善に活用できるようにすることを狙いとしている。分析には、顧客期待、知覚品質、知覚価値、顧客満足、推奨意向、ロイヤルティの6要素からなるCSIモデル(心理モデル)が採用されている。
今回の結果からは、上位企業が単に期待に応えるだけでなく、知覚価値や、サービス環境・従業員対応を含む知覚品質でも高い評価を得ている傾向がうかがえる。携帯電話の部門ではpovoのようなオンライン専用ブランドが大手キャリアのメインとサブブランドを満足度で上回っており、大手キャリア(メインブランド/サブブランド)に絞った満足度では、1位は楽天モバイル、2位がUQ mobile、3位がY!mobileとなっている点から、利便性や価格に対する顧客ニーズの変化を反映している可能性がある。
この調査は2026年度中に計5回に分けて実施され、百貨店やスーパーマーケット、金融、生活関連サービスなど30業種以上、約400の企業・ブランドの結果が順次発表される予定だ。
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