Apple、LGを抑え富士通が総合満足度1位に――オリコン スマホメーカー顧客満足度ランキング

2014年9月3日 16時36分更新


 オリコンは「2014年度 オリコン顧客満足度ランキング 携帯メーカー部門」の結果を発表した。

 調査期間は2014年6月13日~6月17日。回答者数は3,661人。調査対象は2013年度発売モデルを利用している15歳以上の男女となっている。

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 総合満足度1位となったのは富士通。総合満足度の他に「電池の持ち」、「通話音質」でも1位となっており、AppleやLGエレクトロニクスなどの海外メーカーを抑えて1位となった。男女別、世代別、キャリア別でも高い満足度を得ている。
 「音声は、リアルに直接、話しているような感覚になるくらいクリアな通話ができる」、「昔からの老舗でもあり安心して使える」といった評価を得ており、国内メーカーの貫禄をみせた形だ。

 総合2位はApple。「端末デザイン・品質」「動作速度」「カメラの使いやすさ」で1位となったが、惜しくも総合1位には届かなかった。「iphoneはやっぱりお洒落でシンプル」「触っているうちに自然と使いこなせてきた」等、iPhoneらしさが現れた評価が寄せられている。

 総合3位はLGエレクトロニクス。「メニュー設定の分かりやすさ」「端末サイズ」「ディスプレイの大きさ」「ネットのつながりやすさ」「メール操作のしやすさ」と5部門で1位を獲得したが、「電池の持ち」で上位5位に入ることができなかったのが順位を落とした原因であると思われる。「データ通信速度はかなりいいと思う」「電波の入りが良い」等、ネットのつながりやすさに関する評価が多かった。

 4位にシャープ、5位にソニーモバイルコミュニケーションズと続いている。「GALAXY」シリーズで市場に存在感を示しているサムスンが上位5メーカーに入らなかったのは意外であった。

 キャリア別ランキングの中に既に市場から撤退してしまったNECカシオやパナソニックの名があるように、非常に変動の激しい市場である。2014年はMVNOが盛んになったのを契機に、ファーウェイなどの海外メーカーが格安スマホを出してくるなど市場は多様化してきている。その中で生き残るためにも、ユーザーの需要を見極めて魅力ある端末をメーカーには提供していってもらいたい。

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