生成AI、満足度は高水準も未利用者は6割超ーLENDEX調査
2025年5月20日 10時49分更新
株式会社LENDEXが2025年5月に発表した生成AIに関する最新調査によると、生成AIの利用は着実に広がっているものの、その普及にはまだ大きな課題が残っていることが明らかになった。調査は全国の20代から60代の男女1,000名を対象に実施され、さらに生成AI利用者300名への追加調査も行われている。
利用者は3割、未経験者が過半数
調査結果によれば、生成AIを「利用している」と答えたのは全体の33.2%。逆に「利用していない」と答えた人は66.8%と、依然として未経験者が多数派を占めている。利用目的では「プライベートのみ」が14.8%、「仕事のみ」が6.3%、「仕事・プライベート両方」が12.1%と、仕事とプライベートの両方で活用している層も一定数存在する。
満足度は高いが、普及には課題
注目すべきは、生成AI利用者の満足度が73.0%と非常に高い点だ。実際に利用した人の多くが、その利便性や業務効率化への効果を実感していることがうかがえる。一方で、まだ利用していない人の中には「使い方が分からない」「情報が多すぎて選べない」といった理由で、導入に踏み切れない層が多いことも判明した。

利用サービスはChatGPTがトップ
利用している生成AIサービスについては、「ChatGPT(OpenAI)」が75.0%と圧倒的なシェアを持つ。次いで「Gemini(Google)」が46.3%、「Microsoft Copilot」が26.0%と続き、テキスト生成AIの利用が主流となっている。画像生成や音声生成など、他の分野のAIサービス利用はまだ限定的なようだ。
生成AIの将来的な活用意向について、「ぜひ活用したい」「どちらかといえば活用したい」と答えた人は合わせて17.1%にとどまった。最も多かったのは「わからない」(36.7%)で、消極的な意見も46.2%を占めている。これらの結果から、生成AIの価値や使い方を分かりやすく伝え、実際に体験できる機会を増やすことが普及のカギとなることが示唆されている。
株式会社レンデックス(LENDEX)による調査
https://blog.lendex.jp/5285/
【調査概要】《生成AIに関する調査》
【調査期間】2025年5月13日(火)〜5月14日(水)
【調査方法】インターネット調査
【調査対象】20歳〜60歳の男女
【調査人数】1000名(本調査:300名)
【モニター提供元】Freeasy