名古屋鉄道がグランプリ獲得「生成AI大賞2024」
2024年12月24日 10時00分更新
生成AI大賞2024グランプリ
名古屋鉄道株式会社
タイトル:「名古屋鉄道グループにおける、3レイヤーでの生成AI活用プロジェクト」
プロジェクト概要:名古屋鉄道および名鉄グループは、経営課題であるグループDXの一環として生成AIの活用を進めている。デジタル推進部では、3段階の活用レベルを設け、それに応じたツール整備と活用支援を実施している。この取り組みを通じて、グループ内で広く利用可能なツールの提供や統制強化を行い、実務担当者が生成AIの有効性を認識する事例を創出し、サービス向上に寄与している。
生成AI大賞2024特別賞
Ubie株式会社
タイトル:「生成AIが実現する、人的資本最大化による病院経営支援ソリューション」
プロジェクト概要:Ubieの生成AIは、直感的なUIと柔軟なプロンプトチューニングを活用し、医療機関の多様なニーズに応えている。退院サマリ作成では、生成AIの活用によって作業時間を42.5%短縮し、心理的負担を27%軽減した。この効率化によって生まれたリソースを病院経営支援に再配分し、日本の医療費最適化を目指している。
弁護士ドットコム株式会社
タイトル:「誰でも法律相談ができる社会へ。生成AIを活用したAI法律相談チャットサービス」
プロジェクト概要:「チャット法律相談」は、無料法律相談サービス「みんなの法律相談」に寄せられた138万件以上のデータを活用し、日本初のAI法律相談チャットサービスとして開発された。特に男女問題に特化した相談対応を行い、現在約56,000件の相談が寄せられている。
※本サービスは、法的な意見を提供するものではなく、弁護士が提供するサービスを代替するものではありません。
生成AI大賞2024優秀賞
NECビジネスインテリジェンス株式会社
タイトル:「生成AIで切り拓く!業務改革の新時代」
プロジェクト概要:NECビジネスインテリジェンスは、経理や人事などの共通業務改革に生成AIを活用している。業務効率化を目的とし、3つのレイヤー(ユーザーエクスペリエンス、オペレーション、プラットフォーム)で業務プロセスを再設計している。
株式会社セブン&アイ・ホールディングス
タイトル:「生成AI+RPAで販促メールの制作工数を年間約1万時間削減」
プロジェクト概要:約3,500万人の7iD会員に対して、生成AIとRPAを活用し、販促メール制作コスト削減と効率化を実現した。結果として、制作時間を年間約1万時間削減し、開封率を103%に向上させた。
タイルライフ株式会社
タイトル:「『タイルAI』による建材選定アシスタント」
プロジェクト概要:タイル専門のAIによる対話型検索サイトを構築。設計者やデザイナーが効率的にタイルを選定できるようになり、本来のクリエイティブな業務に集中できるようになった。
ライオン株式会社
タイトル:「生成AIの民主化 〜誰もが生成AIを活用する新しい仕事の形〜」
プロジェクト概要:経営層のコミットのもと生成AIの活用を推進してきたが、部門のニーズ増加で開発が追いつかない課題に直面した。これを解決するため、一般社員向けの生成AIツールを自社クラウドに導入し、業務効率化と質の向上を実現するAIエージェントが生まれつつある。
千代田区立九段中等教育学校
タイトル:「教育活動を充実させるため学校用にカスタマイズした独自生成AIシステムの開発」
プロジェクト概要:中学・高校向け生成AIシステム「otomotto」を開発。生徒が年齢や利用回数の制限なくLLMモデルを使用できる環境を提供し、安全で効率的な学びを支援。個別学習の支援や教員の負担軽減により、教育の質向上に貢献している。

【生成AI大賞2024概要】
審査基準:課題設定/実装の工夫/インパクト/ガバナンス/将来性
審査委員長:宮田 裕章(Generative AI Japan代表理事、慶應義塾大学医学部教授)
審査委員:国内外のAI専門家および産業界のリーダーが担当。
主催:一般社団法人Generative AI Japan
共催:日経ビジネス
協力:日経BP総合研究所
後援:デジタル庁、経済産業省、文部科学省、JETRO、独立行政法人情報処理推進機構、AI Safety Institute、一般社団法人日本ディープラーニング協会日経BP(https://www.nikkeibp.co.jp/)
Generative AI Japan(https://generativeaijapan.or.jp/)
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