スマホ決済は利便性重視。PayPayが総合満足度1位

2025年11月20日 09時49分更新


 キャッシュレス決済アプリの顧客満足度調査で、PayPayが総合1位を獲得した。GMOリサーチ&AI株式会社が19日に公開した2025年版「GMO顧客満足度ランキング」では、利用者が実際に経験した満足度を厳格な手法に基づいて評価。各サービスの利便性やセキュリティなど特性の違いが鮮明となった。

調査は、実店舗やネットショップでの利用経験を持つ全国の18~84歳を対象に実施。8月14日から9月10日にかけて、1週間に1回以上利用し、1ヶ月以上継続している26,181名からの回答を集計された。

キャッシュレス決済アプリ:総合ランキング

キャッシュレス決済アプリ総合ランキング(GMO顧客満足度ランキング)

総合ランキングでPayPayが1位に選ばれた理由として、使用可能な店舗の圧倒的な多さが挙げられた。コンビニからスーパー、飲食店、個人商店に至るまで、あらゆる場所で利用できる点が利用者に高く評価されたようだ。また、直感的なアプリ操作性も支持を集めており、とくにクレジットカード決済に対応していない店舗でも利用できる汎用性が強みとなっている。

2位に入ったモバイルSuicaは、スマートフォンをかざすだけで改札や支払いができ、アプリを開く手間が不要な点が顧客から高く評価された。決済のしやすさにおいて項目別ランキングで1位を獲得しており、スムーズな支払い体験を求めるユーザーから厚い支持を得ている。

3位のd払いは、NTTドコモが運営する安心感と、不正利用時の補償制度が評価されている。セキュリティ項目の個別ランキングでは1位となり、安全性を重視する利用者の信頼を確保している。

項目別ランキングでは、各サービスの特性が明確に表れた結果となっている。機能の充実度とアプリの使いやすさではPayPayが1位。ポイント・キャンペーンは楽天ペイ、サポート体制はau PAYがそれぞれ首位に輝いた。

キャッシュレス決済アプリ:項目別ランキング

項目別ランキングでは、各サービスの特性が明確に表れた結果となっている。機能の充実度とアプリの使いやすさではPayPayが1位。ポイント・キャンペーンは楽天ペイ(楽天Edyを含む)、サポート体制はau PAYがそれぞれ首位に輝いた。

利用実態の分析によれば、ユーザーがアプリを選ぶ際に最も重視する要素は「決済のしやすさ」と「ポイント・キャンペーン」で、両者は同点の8.1ポイントを記録。その後、「アプリの使いやすさ」と「セキュリティ」が同7.9ポイントで続く。日常の支払いを迅速に、安心して、かつお得に行えることが最優先課題として位置付けられている実態が浮き彫りになった。
一方で、機能の充実度やサポート体制の重要度は相対的には低くなり、基本的な利用体験の完成度が顧客選択の最大要因であることが示された。

参照: 2025年 GMO顧客満足度ランキング

関連カテゴリー