TOPPAN、鉄道ファン向けメタバースを開発
2025年2月21日 12時38分更新
TOPPANホールディングスのグループ会社である、TOPPAN株式会社はユーザーが仮想空間で自由に鉄道車両を走らせ楽しむことが可能なバーチャル鉄道ジオラマのメタバースプラットフォーム「鉄バース™」を開発した。本格的な提供開始に先立ち、2025年2月21日(金)から2025年4月11日(金)まで「鉄バース™」β版が公開される。
なおβ版の公開期間中、鉄道風景を撮影した写真作品を募集する鉄道情景コンテスト「鉄バース™情景写真コンテスト」も同時開催。

開発の背景について、鉄道ファン市場はコロナ禍を経て観光・旅行需要の復調などもあり近年さらに拡大しており、様々な楽しみ方が提案される中で、その1つとしてメタバースなどのバーチャルを活用したサービスの実証やサービス提供もはじまっている。
TOPPANグループは、高精細な画像データ処理や3D計測などの技術による正確な空間表現、安全・安心に利用できる高度なセキュリティ認証などの自社技術と、幅広い顧客ネットワークやソリューションを活かし、文化・観光・教育・製造・エンターテインメントなど様々な分野におけるメタバースサービスの構築、普及に取り組んでいる。また、コンテンツホルダーとファンの新たな接点を創出するサービスとしてアスリートやアーティスト、キャラクターなどの公式フォトコンテンツを活用してオリジナルグッズを制作できるサービス「MINTSUKU®」の提供や、2024年1月の英国Cross Media社の子会社化を契機とした日本のコンテンツホルダーにおける英国をはじめとした海外展開、IP管理・支援などを行っている。
これらの背景により、この度TOPPANは、「鉄道」を対象としたファンダムに着目し、バーチャル鉄道ジオラマをテーマとしたメタバースサービス「鉄バース™」β版を期間限定で公開。このサービスでは、メタバース上のジオラマ空間の中で、ユーザーが好きな風景の中に、リアリティのある3D鉄道車両を走らせたり、撮影したりするなど自由に鉄道を楽しむことが可能で、PCがあれば手軽に利用することが可能だ。
「鉄バース™」β版の特徴としては高精細なバーチャル鉄道とジオラマ空間でメタバースならではの没入体験ができる。TOPPANがこれまでデジタルアーカイブなどを通して培ってきた再現におけるノウハウと高精細な3D制作プラットフォーム「Unreal Engine」を掛け合わせ、高精細かつ正確に再現した3D鉄道車両とジオラマを組み合わせたメタバース空間を提供。メタバース上の鉄道ジオラマ空間は360度自由な視点で鑑賞できる機能が実装されており、自身が鉄道ジオラマの世界に入り込んだような感覚で風景や走行する鉄道車両を眺めることできる。

「鉄バース™」では、走行する鉄道車両の速度調整、車両の入れ替え(5種より選択)、視点の切り替え、時間帯の変更などの設定が手軽にでき、写真撮影機能では、ユーザーが設定した自分好みの車両や空間を撮影が可能。現実空間では難しい設定やアングル変更なども可能とすることで、バーチャルならではの鉄道ジオラマ空間を楽しめる。
β版は2025年2月21日(金)~4月11日(金)まで期間限定で公開
利用にはPCが必須となるが、ホームページより無料で利用が可能だ。
参照元:https://www.holdings.toppan.com/ja/news/2025/02/newsrelease250221_1.html