世界No.1フードロス削減アプリが日本初上陸 お得に社会貢献

2026年2月2日 11時00分更新


 株式会社Too Good To Go Japanは2026年1月28日に、世界No.1のシェアを誇る北欧発のフードロス削減アプリ「Too Good To Go」のサービスを日本国内で開始したと発表した。世界21カ国目、アジア圏では初の展開国として日本での提供が始まったこのアプリは、飲食店や小売店で発生する「まだおいしく食べられるのに廃棄されてしまう食品」と、それをお得に購入したいユーザーをマッチングするプラットフォームだ。2025年10月時点の調査でユーザー数世界No.1を記録しており、これまでに累計5億食以上のフードロス削減に貢献してきた実績を持つ。日本でのサービス開始にあたっては「おいしい選択。」というタグラインを掲げ、味覚としての美味しさだけでなく、家計へのメリットや地球環境への貢献といった多面的な価値を消費者に提案する。まずは東京都内の新宿、渋谷、目黒エリアを中心に展開を開始し、クリスピー・クリーム・ドーナツやファミリーマート、NewDaysといった大手チェーンから地域の名店まで、幅広いパートナーとともにフードロス削減を目指す。

 日本市場への参入背景には、国内に根付く「もったいない」の精神と同社のビジネスモデルが持つ親和性の高さがある。現在、世界で生産される食品の約40%が廃棄されており、その過程で排出される温室効果ガスは世界の航空業界の4倍に相当する10%を占めるなど、環境負荷の増大が深刻な課題だ。日本においても年間約464万トンの食品ロスが発生しており、特に「3分の1ルール」と呼ばれる厳しい商習慣が廃棄を助長する構造的な要因となってきた。しかし、近年は政府主導でこのルールの緩和が進められており、2030年度までの削減目標を前倒しで達成するなど、官民一体となった意識改革が進んでいる。このような社会情勢の中、同社は誰もがスマートフォン一つで手軽に社会貢献に参加できる仕組みを提供することで、日本のサステナビリティ推進に寄与する考えだ。

 サービスの核となるのは「サプライズバッグ」と呼ばれる福袋形式の販売スタイルである。店舗側はその日に余ってしまった食品をランダムに詰め合わせて提供するため、予測が困難な廃棄リスクにも柔軟に対応できる利点がある。ユーザーは、対象店舗の商品を本来の価格の半額以下という手頃な価格で購入できる。利用方法はシンプルで、アプリ上で近隣の店舗を検索して予約し、指定された時間に店舗へ赴いて画面を提示するだけで受け取りが完了する。今回の日本上陸に合わせて、最寄り駅から店舗を探せる「駅名検索機能」が日本限定で実装された。この仕組みは、消費者にとっては「お得な買い物」、企業にとっては「廃棄コストの収益化と新規顧客の獲得」、地球にとっては「CO2排出の抑制」という、関わる全ての主体に利益をもたらす「三方よし」の循環を生み出している。

 世界21カ国で1億2,000万人以上の登録ユーザーを抱える同サービスは、スターバックスやマクドナルドといったグローバルブランドとも提携し、国際認証である「B Corp」を取得するなど高い信頼性を誇る。日本法人の代表を務める大尾嘉宏人氏は、フードロス削減を特別な活動ではなく日常の「当たり前の選択」として定着させたいと語り、国内の食文化に敬意を払いつつ、環境保護に向けたムーブメントを構築する意欲を示した。今後は80店舗以上の初期パートナーとともに、都内主要エリアから日本全国へとその輪を広げ、持続可能な食のインフラとしての役割を担っていくことが期待される。

 日々の何気ない食事の選択をアプリを通じて変えることが、地球規模の環境課題を解決するための確実な一歩へとつながっていく。

参考URL:https://www.toogoodtogo.com/ja/press

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