「格安SIM」の価格満足度は高い傾向に、通信面では「OCNモバイルONE」が満足度1位に

2015年5月12日 21時55分更新


・MVNO「格安SIM」利用者シェアは、「OCNモバイルONE」が17.9%でトップ
・利用者の月額料金満足度は、平均 72.1ポイントと非常に高い値に
・通信品質満足度は、平均 64.5ポイント。「IIJ mio」が71.5ポイントでトップ
・MVNO「格安SIM」契約数は、2015年末に303万契約まで拡大すると推計

 
 
 5月12日、ICT総研は「2015年 MVNOサービス・格安SIM(格安スマホ向け)の市場動向調査」の結果を発表した。MVNO市場における利用者シェア、顧客満足度の実態把握の他、MVNO契約数、「格安SIM」契約数の市場規模についても推計している。

 調査はWebアンケートによって実施。実施期間は5月9日~10日で、回答者数は格安SIMによるスマートフォン利用者726人となっている。

 まず市場シェアについてだが、Webアンケートの結果、NTTコミュニケーションズの「OCNモバイルONE」が17.9%でトップとなった。2位はインターネットイニシアティブの「IIJ mio」で13.1%、3位はビッグローブの「BIGLOBE LTE・3G」で8.8%と続いている。また日本通信の「b-mobile」(6.7%)を含めた上位4社で合計46.6%と、シェアの半分近く占めていると指摘されている。MVNO市場への参入が早く、もともとネットワーク運営に定評のあるISP事業者のシェアが高い結果となった。

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 次に利用者満足度についてだが、「月額料金」と「通信品質」の2点を取り上げている。
 「通信品質」満足度だが、100点満点換算した満足度ポイントで、平均 72.1ポイントと非常に高い値となっている。ICT総研が実施している携帯電話や固定インターネット回線などの利用者満足度と比べても、非常に高い数値だと指摘されている。事業者別順位だとNTTコミュニケーションズの「OCNモバイルONE」が74.6ポイントで1位に。ソネットの「So-net PLAY SIM」が73.3ポイントで2位、ビッグローブの「BIGLOBE LTE・3G」が72.9ポイントで3位となっている。
 「通信品質」満足度は平均 64.5ポイントと、月額料金満足度に比べると満足度ポイントはやや低い結果に。事業者別順位ではインターネットイニシアティブの「IIJ mio」が71.5ポイントで1位に。「OCNモバイルONE」が70.0ポイントで続いている。3位は「BIGLOBE LTE・3G」と「So-net PLAY SIM」が66.6ポイントで並んでいる。

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 最後にMVNOサービスの契約数市場規模について、ICT総研は2015年末には前年度比22.8%増の1,096万契約にまで拡大すると推計。そのうちMVNO事業者がエンドユーザーと直接契約するSIMカードを「格安SIM」とした上で、「格安SIM契約数は同25.7%増の303万契約まで拡大すると見込んでいる。

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