Z世代がブランド評価で重視するのは”推し”より商品改善
2026年4月1日 09時30分更新

Z世代創造性研究所(Z-SOZOKEN)は2026年3月30日、全国のZ世代300名を対象に実施した「Z世代のイメージが爆上がりしたブランドランキング」の調査結果を発表した。食品やコスメ、アパレルなど全19部門にわたる調査により、ブランドイメージ向上の最大要因が「商品やサービスそのものの改善」であることが明らかになった。この要因は42%を占め、次点の「好きな有名人や推しとのコラボレーション」の17%を大きく上回る。調査結果からは、イメージの向上が実際の購買行動に直結している現状も示された。

分野横断の総合ランキングでは、1位にユニクロ、2位に任天堂、3位にGUが選出された。部門別では、アパレル部門はGU、カフェ部門はスターバックス コーヒー(43%)、ファミレス・低価格チェーン部門はサイゼリヤ(49%)、プチプラコスメ部門はキャンメイク(41%)がそれぞれ首位を獲得している。これら上位ブランドに共通するのは、単なるトレンドの追随ではなく、品質向上や利便性の改善といったプロダクトそのものへの注力だ。
今回の調査結果では、イメージが向上した理由として、約4割が商品自体のブラッシュアップを挙げられており、広告展開やインフルエンサーを用いたプロモーションよりも、実体験に基づく価値提供が若年層の信頼獲得に有効であることを示唆している。実際に、イメージが向上したことで「そのブランドの商品を買うようになった、または買う頻度が増えた」と回答した割合は40%に達しており、好意的なブランド認知が直接的な収益貢献に結びついている。
背景として、SNSの普及により情報の透明性が高まったことが挙げられる。Z世代は、表面的なイメージ戦略よりも、コストパフォーマンスや実用性といった本質的な価値を厳しく見極める傾向にある。かつては有名人の起用がブランドイメージを牽引する大きな要素であったが、現在は「自分にとっての使いやすさ」や「期待を超える品質」が、満足度を底上げする主因となっている。企業側には、一過性のキャンペーンに頼るのではなく、継続的な製品開発とサービス品質の維持が求められている。
今後、ブランドがZ世代の支持を維持するためには、購買後の体験価値をいかに高めるかが鍵になるかもしれない。今回の調査結果は、マーケティング戦略の重心を認知拡大からプロダクトによる信頼構築へとシフトさせる必要性を考えさせる内容といえる。
出典:Fiom合同会社「Z世代のイメージが爆上がりしたブランドランキング」





