中国の海外旅行、人気急上昇都市は「高松」―Trip.comグループ

2020年1月28日 11時33分更新


 世界最大級のオンライン旅行会社Trip.comグループ(旧シートリップ)は、中国の海外個人旅行客(FIT)の新しい旅行の好みと消費状況をまとめた「2019年訪日中国人FIT観光客動向レポート」を発表した。このレポートは、Trip.comグループ傘下のCtripの海外個人旅行向けセミダイナミックパッケージ、ダイナミックパッケージ、現地ツアー・観光スポットのチケットの予約データに基づくもの。

 レポートによると、2019年の日本旅行はFITが主流のひとつとなり、Trip.comグループのFIT商品による訪日中国人観光客数は前年比46%増、ツアーの申込数は3倍に増えた。FITの間では「爆滑り」が新造語になるなど、体験型消費を求める傾向が一層強くなっている。傾向として、1990年代~2000年代生まれの世代が増加し、4大都市(北京・上海・広州・深セン)以外の都市から訪日する観光客数も増加していることが分かった。

<ポイント>
① 2019年訪日中国人観光客動向レポート
・ 訪日中国人の旅行の目的は、「お花見」、「紅葉狩り」、「温泉」が人気
・ 「雪見とウインタースポーツ」、「着付け体験」、「グルメ巡り」の人気が上昇
・ 過去2年間で高松への中国人観光客は約30倍の増加
② 2019年ビザ申請状況データレポート
・ 2019年のビザ申請件数は、84カ国中1位で日本がトップ
・ 訪日ビザの申請数は28%増

 また、中国人FITの人気旅行先は大阪が1位となったが、旅行先は日本の各地に拡大しており、人気が急上昇した都市では高松がトップとなった。

 人気観光スポットで1位となったのはユニバーサル・スタジオ・ジャパン。以下、東京ディズニーランド、海遊館、東京タワー、レゴランド・ジャパンと続いた。このほか、人気はデパート・店舗では、高島屋がトップで、近鉄百貨店、ビックカメラ、小田急百貨店、大丸と続いた。

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