『キングダム』2年連続トップ、GEOコミックレンタルランキング

2025年12月16日 09時03分更新


 ゲオストアが実施した2025年のコミックレンタル年間ランキング調査によると、総合1位は『キングダム』が2年連続で獲得した。同調査は2025年1月1日~11月15日までの期間、全国約700店舗のゲオショップにおけるレンタル数量を集計したもの。上位には映像化された作品が並び、メディアミックス展開が利用動向に大きな影響を与えている実態が明らかになった。

調査結果では、総合ランキングの1位に『キングダム』、2位に『呪術廻戦』、3位に『怪獣8号』がランクインした。いずれも2025年に映画化やアニメ化が行われており、上位作品は本年に映像化されたコミックが独占する形となった。

首位の『キングダム』は、2024年に実写映画4作目が公開され、2025年10月からはアニメの第6シーズンが放送開始されるなど、コミック以外の映像作品としても高い人気を維持している。ゲオの担当者によれば、映画化やアニメ化のたびにコミックの読者も増加しており、映像化の効果が顕著に表れているという。

性別によるランキングでは、利用傾向に明確な違いが見られた。男性ランキングでは『ザ・ファブル The third secret』や『ワンパンマン』といったアクション系ジャンルが好評を博した。一方、女性ランキングでは『薬屋のひとりごと』がアニメ化の影響で圧倒的な人気となったほか、『傷モノの花嫁』や『鬼の花嫁』といった溺愛ロマンス系作品が多く読まれた。

注目すべき点として、『キングダム』『呪術廻戦』『SPY×FAMILY』は男女を問わず高い支持を得ており、ジャンルの垣根を超えた人気の高さがうかがえる。また、総合ランキングでトップ10入りした『呪術廻戦』『怪獣8号』『僕のヒーローアカデミア』『アオアシ』は、いずれも最終巻まで高い人気を保ったまま物語を完結させた作品だ。

コミックレンタルランキング【男性編】

コミックレンタルランキング【女性編】

今回の調査結果は、映像化によるメディアミックス展開がコミックレンタル市場において重要な役割を果たしていることを示している。映画やアニメを通じて作品に触れた層が、原作コミックへと関心を広げる流れが定着しつつあるといえる。ゲオは今後も、コミックレンタルサービスを通じて豊かで楽しい日常の暮らしを提供していく方針だ。

ゲオ2025年 コミックレンタルランキング:https://www.geonet.co.jp/news/55911/

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