スカイマーク、国内長距離交通業種で2年ぶりの1位

2022年11月21日 10時20分更新


 サービス産業生産性協議会は11月8日、2022年度「JCSI(日本版顧客満足度指数:Japanese Customer Satisfaction Index)」の第3回調査(2022年8~9月実施)の結果を発表した。

 JCSIは日本最大級の顧客満足度調査で、今回は10業種(家電量販店、生活用品店/ホームセンター、衣料品店、各種専門店、自動車販売店、旅行、エンタテインメント、国内長距離交通、教育サービス、インターネット回線)の有力91企業・ブランド(ランキングの対象となったのは78)について測定している。

【各業種の顧客満足上位企業・ブランド】

 家電量販店は6企業・ブランドの中から、ヨドバシカメラが13年連続で満足度1位に輝いた。前回は業種平均スコアを下回っていたビックカメラがスコアを伸ばし、前回2位のケーズデンキをかわして2位に浮上した。

 生活用品店/ホームセンターはCan☆Doに替わり、DCMを加えた7企業・ブランドが対象となり、無印良品が3年連続で1位に選ばれた。前回3位のSeriaが2位に上昇、2位だったニトリはスコアを1.4ポイント落とし、4位に後退した。

 13企業・ブランド(国内航空8、新幹線5)が対象になった国内長距離交通は前回スターフライヤーに抜かれたスカイマークがスコアを1.4ポイント伸ばし、2年ぶりで首位に返り咲いた。新幹線はスコアを前回から2ポイント落とした東海道に替わり、北陸がトップとなった。ただ、ランキング全体で見ると北陸は6位にとどまっている。

 エンタテインメントは5企業・ブランドの中から、前回よりスコアを2.2ポイントアップさせた劇団四季が、1.7ポイントダウンさせた宝塚歌劇団から首位を奪い返した。3位の東京ディズニーリゾートは大幅値上げが響いたのか、順位は維持したものの、スコアは3.8ポイントの大幅ダウンとなった。

 旅行は12企業・ブランドが対象となり、ジャルパックが2年連続、調査を実施しなかった20年度を挟んで4回連続でトップだった。スコアも1.3ポイント上昇した。2位は一休.comで、スコアを2ポイント伸ばしている。

 教育サービスは5企業・ブランドの中から、音楽教室などを展開するヤマハが7年連続で1位となった。ただ、スコアは前回より1.7ポイント下落しており、スコアを1.5ポイント伸ばして3位から2位に上昇した公文式がその差を詰めている。

 8企業・ブランドが対象の自動車販売店レクサス店が6年連続でトップの座を維持した。2位には前回のホンダカーズに替わってダイハツの正規販売店が急浮上したが、トップとの差は前回の7.1ポイントから7.6ポイントに開いた。

 衣料品店は9企業・ブランドの中から、レディースファッションのHoneysが4年連続で1位。2位はearth music&ecologyで上位のスコアは横ばいだった。今回もランキング上位はカジュアル勢が占め、3企業・ブランドが対象となったビジネス・フォーマル勢ではAOKIが2年連続で最上位だったものの、スコアは2.4ポイントも落としており、トップとの差は5.1ポイントから7.4ポイントに広がっている。

 各種専門店は前回同様、オートバックス、TSUTAYA、ワークマンの3企業・ブランドをランキング対象として実施し、前回から対象になったワークマンが2年連続で1位となったが、スコアは1.5ポイント下げている。

 このほか、サービス業の中で注目を集める業種を対象にした特別調査として、10企業・ブランドを対象にインターネット回線について初の調査を実施。1位は九州電力グループのQTnetが展開するBBIQ(ビビック)光インターネットだった。4位までを電力系などの企業・ブランドが占め、フレッツ系ではOCN光の5位が最高だった。

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