中途採用した人材の質の満足度は51.8%。マイナビ調査

2026年9月29日 09時50分更新


 マイナビは9月28日、全国の中途採用担当者1600名を対象に実施した「中途採用実態調査2026年版」を発表した。調査によると、自社の正社員不足を感じている企業が4割を超える一方、中途採用における人数や人材の質に対する企業の満足度は調査開始以来で過去最高を記録した。管理職層の不足感が5年前と比較して高まる中、半数以上の企業が管理職の中途採用を実施し、その7割以上が採用結果に満足を示していることが明らかになった。

 企業の正社員に対する過不足感を見ると、全体の43.5%が「不足している」と回答。役職別では一般社員の不足感が43.1%で最も高いものの、部長や課長クラスといった管理職層の不足感は2021年比で約7ポイント上昇しており、幹部人材の不足が深刻化している様子が伺える。中途採用を実施した理由としては「即戦力の補充」が47.3%で最多となり、離職増加への対応や組織の年齢構成の最適化が続いた。

 また、直近半年間の中途採用における業界経験の有無について調査したところ、応募者では「未経験者が多い」とする企業が42.4%に達し、「経験者が多い」の24.5%を大きく上回った。入社者においても未経験者の割合が34.6%と高いものの、応募段階と比較すると経験者の割合が上昇している。企業が即戦力となる経験者を重視しつつも、求職者のポテンシャルや成長意欲を見極めながら採用を進めていることが背景にあるとみられる。

中途採用の量と質への満足度が過去最高。管理職採用では7割超が成果を実感

 採用活動の成果に対する評価では、採用人数に対する満足度が49.6%、採用した人材の質に対する満足度が51.8%となり、ともに調査開始以来の過去最高値を更新した。特に注目されるのが管理職の中途採用だ。直近半年間で管理職の採用を行った企業は54.8%に上り、2021年の38.1%から16.7ポイント増加して過去5年で最高となった。さらに、管理職を採用した企業のうち74.2%が結果に「満足」と回答している。理由として「即戦力となる優秀な人材を獲得できた」「想定通りのスキルを持ち合わせていた」といった声が多く挙げられており、高度な専門性やマネジメント力を求める企業ニーズと採用成果が合致していることが分かる。

 一方で、中途採用全体における課題も依然として存在する。具体的な課題としては「求職者の質」が34.4%で最も高く、次いで「早期離職の増加」が33.0%、「母集団の確保」が31.1%と続いた。管理職採用においても、面接時の評価と実際の現場でのパフォーマンスにおける差異や、プレイングマネージャータイプに偏るといった課題が散見される。成果への満足度が高まる一方で、入社後の定着支援やミスマッチ防止に向けた育成体制の整備が、今後の採用成功を左右するカギとなりそうだ。

参照:マイナビ「中途採用実態調査2026年版」

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