オーディオブック大賞2026、ビジネス書は行動経済学の書籍が大賞
2026年10月7日 09時00分更新

株式会社オトバンクは10月5日、国内最大級のオーディオブック配信サービスaudiobook.jpのユーザー投票で選ぶ「オーディオブック大賞2026」を発表した。文芸部門の大賞は宮島未奈氏の『成瀬は都を駆け抜ける』、ビジネス書部門の大賞は橋本之克氏の『世界は行動経済学でできている』となった。同賞は今年で5回目の開催となる。
同社は7月8日〜20日、audiobook.jpのユーザーを対象にインターネット調査を実施し、約1,200件の回答を得た。文芸とビジネス書の各部門で最も投票数が多かった上位作品から、大賞と準大賞を決定。同サービスの会員数は8月に350万人を突破している。
文芸部門の準大賞は、町田そのこ氏の『52ヘルツのクジラたち』だった。ビジネス書部門の準大賞には、佐藤航陽氏の『ゆるストイック ── ノイズに邪魔されず1日を積み上げる思考』が選ばれた。

没入感と仕事への実用性がユーザーの支持を集める
同社が公表した投票コメントによると、文芸大賞の『成瀬は都を駆け抜ける』には、シリーズの完結作でも主人公らしさが貫かれている点や、声優の演技と効果音を含む制作の完成度を評価する声が寄せられた。準大賞の『52ヘルツのクジラたち』では、通勤やウォーキング中に聴き、続きが気になって歩く距離を延ばしたとの感想もあった。ビジネス書大賞の『世界は行動経済学でできている』には、理論が分かりやすく仕事に役立つとの声があり、準大賞の『ゆるストイック』では、自分にない考え方に触れられて新鮮だったとの感想が挙がった。
特別部門では、audiobook.jp特別賞の大賞に『集英社OTOコンテンツ』が選ばれた。同社は、専用WEBサイトの開設や「ナツオト」キャンペーンなど、出版社自らがオーディオブック文化の認知拡大に取り組んだ点を評価した。準大賞は瀬知洋司氏の『となりの小さいおじさん~大切なことのほぼ9割は手のひらサイズに教わった~』で、繰り返し再生したとの感想が最も多く、書籍や続編を購入する人も生まれたという。同サービスの公式アンバサダーを務める菊池雄星投手が選ぶ「菊池雄星賞」は、門井慶喜氏の『銀河鉄道の父』だった。
スキマ時間の活用と仕組み化で高い利用率を実現した法人版
法人版部門の活用賞には、関西電力労働組合、株式会社壱番屋、東武鉄道株式会社の3者が選ばれた。2022年1月に始まった法人向け聴き放題プラン「audiobook.jp 法人版」は現在200社以上が導入しており、オトバンクは従業員の成長と組織の発展に積極的に活用している企業を選出した。
東武鉄道は「自律的なキャリア形成支援」を掲げ、多忙な社員の学びの裾野を広げ、習慣化につなげる取り組みを進めているという。移動時間などのスキマ時間に耳で学べる点を生かし、導入直後から利用率78%を達成した。課題図書の設定やレポート提出といったアウトプットと社内共有を仕組み化し、教養を身につける文化の醸成につなげている点も評価された。
壱番屋は導入以来、利用率80%を維持し、「聴く読書」が社員の日常に根付いている。オトバンク主催の「オーディオブックマラソン」では団体部門1位を獲得した。関西電力労働組合は、新たな福利厚生・自己研鑽施策として早期から活用し、『スター社員インタビュー』と連動した社内広報などで組合員の学習意欲を高める工夫を実践している。
参照:株式会社オトバンク 2026/10/05リリース
オーディオブック大賞
