阪急電鉄13年連続で満足度1位ーJCSI第4回調査
2022年2月25日 10時00分更新
株式会社日経リサーチは、利用推進パートナーのJCSI(日本版顧客満足度指数)による、「2021年度JCSI第4回調査」の結果について発表した。
JCSIは日本最大級の顧客満足度調査で、今回は10業種*の有力84企業・ブランド(ランキング対象は74)について測定した。(*百貨店/スーパーマーケット/コンビニエンスストア/家電量販店/生活用品店、ホームセンター/ドラッグストア/衣料品店/各種専門店/近郊鉄道/暗号資産交換業者)
今回は近郊鉄道で阪急電鉄が13年連続、家電量販店でヨドバシカメラが12年連続、スーパーのオーケーとドラッグストアのディスカウントドラッグコスモスがともに11年連続で満足度1位に輝いた。ただ、新型コロナの影響などで、300人以上の回答を確保できすにランキング対象外となったり、調査対象からも外れたりする有力企業・ブランドも目立った。
【各業種の顧客満足上位企業・ブランド】
百貨店 | スコア | |
---|---|---|
1位 | 阪急百貨店 | 77.4 |
2位 | 高島屋 | 76.6 |
3位 | 三越 | 74.7 |
全6企業・ブランド中
前年度と同じ6企業・ブランドがランキング対象になった百貨店は、阪急百貨店が5年連続1位。スコアは微減でしたが、2位の高島屋がその差を0.8ポイントまで詰めている。
スーパーマーケット | スコア | |
---|---|---|
1位 | オーケー | 76.4 |
2位 | 業務スーパー | 72.7 |
3位 | 西友 | 70.5 |
全7企業・ブランド中
スーパーで首位をキープしたオーケーは関東地盤ながら、関西スーパーの争奪戦や花王製品の一部販売中止などでこのところ全国ニュースにもたびたび登場している。ただ、スコアは前年度から2.6ポイント下がった。2位には前年度4位から業務スーパーが上昇。また、ランキング対象は前年度の14企業・ブランドから7に半減した。前年度2位のコストコ、成城石井、トライアルがランキング対象から外れたほか、ライフなど4社は調査対象外となった。
コンビニエンスストア | スコア | |
---|---|---|
1位 | セイコーマート | 76.5 |
2位 | セブン-イレブン | 68.7 |
3位 | ミニストップ | 68.4 |
全6企業・ブランド中
NEWDAYSが調査対象から外れ、6企業・ブランドがランキング対象となったコンビニは北海道を中心に展開するセイコーマートが6連覇した。スコアも微増し、3.8ポイントのマイナスとなった2位セブン-イレブンとの差を7.8ポイントに広げている。
家電量販店 | スコア | |
---|---|---|
1位 | ヨドバシカメラ | 78.0 |
2位 | ケーズデンキ | 75.2 |
3位 | ジョーシン | 73.3 |
全6企業・ブランド中
家電量販店は前年度と同じ6企業・ブランドが対象で、1位のヨドバシカメラ、2位のケーズデンキともスコアは微減だった。
生活用品、ホームセンター | スコア | |
---|---|---|
1位 | 無印良品 | 76.0 |
2位 | ニトリ | 73.6 |
3位 | カインズ/Seria | 72.3 |
全7企業・ブランド中
生活用品店/ホームセンターは前年度首位に立った無印良品が、スコアを2.1ポイント落としながらも2年連続で1位に選ばれた。2位にはニトリが5位から浮上した。ランキング対象は前年度2位のIKEAと東急ハンズが外れるなど、12企業・ブランドから7に減った。
ドラッグストア | スコア | |
---|---|---|
1位 | ディスカウントドラッグコスモス | 76.6 |
2位 | サンドラッグ | 72.6 |
3位 | ウエルシア/ツルハドラッグ | 71.1 |
全7企業・ブランド中
ドラッグストアは1位のディスカウントドラッグコスモス、2位のサンドラッグともに4ポイント以上の大幅ダウンとなり、ランキング対象はCREATEが外れ、7企業・ブランドとなった。
衣料品店 | スコア | |
---|---|---|
1位 | Honeys | 78.6 |
2位 | earth music&ecology | 75.8 |
3位 | GU | 74.5 |
全9企業・ブランド中
衣料品店は前年度からH&MとZARAが調査対象外となり、9企業・ブランドの中から、レディースファッションのHoneysが3年連続で1位となった。スコアは落としたが、2位のearth music&ecologyの下落幅が大きく、その差は1.5ポイントから2.8ポイントに広がっている。今回もランキング上位はカジュアル勢が占めており、3企業・ブランドが対象になったビジネス・フォーマル勢では前年度の洋服の青山に代わり、AOKIが最上位だった。
各種専門店 | スコア | |
---|---|---|
1位 | ワークマン | 78.7 |
全3企業・ブランド中
コロナ禍の影響で前年度は調査を中止した各種専門店は今年度、オートバックス、TSUTAYA、ワークマンの3企業・ブランドをランキング対象として実施し、初めて対象になったワークマンが1位になった。
近郊鉄道 | スコア | |
---|---|---|
1位 | 阪急電鉄 | 77.7 |
2位 | 京阪電車 | 73.1 |
3位 | 東急電鉄 | 72.5 |
全18企業・ブランド中
近郊鉄道は1位の阪急電鉄、2位の京阪電車ともにスコアを落としたが、その差は3.8ポイントから4.6ポイントに広がった。ランキング対象は前年度が23企業・ブランドでしたが、JR九州、JR東海、名古屋鉄道、西日本鉄道、名古屋市営地下鉄が調査対象から外れ、18となった。
暗号資産交換業者 | スコア | |
---|---|---|
1位 | GMOコイン | 69.0 |
2位 | DMM Bitcoin | 65.7 |
3位 | bitFlyer | 64.5 |
全5企業・ブランド中
このほか、サービス業の中で注目を集める業種を対象にした特別調査として、暗号資産交換業者の調査を実施した。ランキング対象は5企業・ブランドで、GMOコインが1位に輝いた。
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