新たな法人向けサービスを発表 ー KDDI

2021年9月29日 10時59分更新


 KDDIは28日、法人事業説明会を開催し、新たな法人向けサービスついて発表した。

■「KDDI マネージドセキュリティサービス」を提供開始
 10月1日から、ゼロトラスト型のセキュアなリモートワーク環境の構築において、「Zscaler」「Microsoft Defender for Endpoint」のセキュリティサービスを利用している法人のユーザー向けに「KDDI マネージドセキュリティサービス」を提供開始する。同サービスは、複数のセキュリティサービスから収集される膨大なログに対し、1つの基盤でリアルタイムに自動分析することでインシデント発生の早期検知が可能となるほか、セキュリティアナリストによる分析・アドバイスを受けられるというもの。

■商用環境での5Gスタンドアローン構成の通信試験を開始
 5Gの特長を生かしたサービスの提供が可能なスタンドアローン構成の5G提供に向け、全国に展開中の5G基地局と新規に構築した5G SA専用コア設備を接続し、商用環境での5G SAの通信試験を2021年9月から開始した。
 現在、KDDIでは、4Gの設備と5G基地局が連携するノンスタンドアローン構成の5Gで、高速・大容量の通信サービスを提供している。
 今後、5G SAを導入することで、高速・大容量通信に加え、XRの利用や製造業界でのセンサー情報の収集、遠隔操作などのファクトリーオートメーション化、交通分野での自動運転や運行管理など、エンターテインメントからビジネス領域まで幅広い利用目的ごとの用途やニーズに合わせた通信機能を提供するネットワークスライシングやMECの活用が可能となる。

■リカーリングビジネス実現を支援する、顧客ID管理サービス「KDDI IDマネージャー」を提供開始
 28日から、法人のユーザーのリカーリングビジネス実現を支援する顧客ID管理サービス「KDDI IDマネージャー」を提供開始する。
 KDDIは、通信事業での利用アセットをワンストップで提供することで、法人のユーザーのリカーリングビジネス実現を支援する「KDDI リカーリングビジネスプラットフォーム」構想を推進している。同サービス提供により、法人のユーザーがリカーリングビジネスを実現するために必要なアセットをワンストップで提供することが可能となる。

■富士通とKDDI、両社の5G技術を活用し、社会課題解決に向けたパートナーシップを締結
 富士通とKDDIは、新たなデジタル社会の実現と5Gをベースとしたビジネス共創に向けて、富士通が持つローカル5GとKDDIが持つau 5Gの技術を活用し、新たな顧客体験価値の創造や社会課題解決に資するサービスの実現を目的とするパートナーシップを締結した。

 同締結を踏まえ、富士通とKDDIは、以下の取り組みを9月28日から実施する。
(1) ローカル5Gとau 5Gを相互連携する「5G Service Platform」実現に向けた技術実証
(2) リアル (現実空間) とバーチャル (仮想空間) を融合したBtoBtoXサービスの共創
(3) 両社が運営する5Gアライアンスへの相互参加による、パートナー企業とのエコシステムの構築

 「5G Service Platform」は、ローカル5Gとau 5Gを連携しBtoBtoXのサービスを全網羅的に繋ぐプラットフォームサービス。「5G Service Platform」を介して、ショッピングモール・ジム・レストランなどのリアルな場所での体験がバーチャルによって拡張される世界の実現を目指す。コンシューマー向けビジネスを高度化させたい企業、街や施設全体の価値向上を目指す企業、自治体などに提供する予定となっている。

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