IIJが「フルMVNO」に、より柔軟で付加価値の高いモバイル通信サービスの提供を目指す

2016年8月30日 16時24分更新


 インターネットイニシアティブ(IIJ)は、NTTドコモに対してデータ通信役務に係る加入者管理機能(HLR/HSS)連携に関する申し込みを完了し、ドコモより承諾書を受領したことを発表した。
 今後、サービス基盤およびネットワークの構築・検証等のプロセスを経て、IIJは国内初の「フルMVNO」として、2017年度中の商用サービス開始を目指す。価格競争が進み、サービスも同質化しつつあるMVNO市場で、より柔軟で付加価値の高いモバイル通信サービスを提供することで差別化をはかる。
 
 「フルMVNO」は、SIMカードに紐付けられているユーザ情報を管理するデータベースであるHLR/HSSを自社で運用することにより、独自のSIMカードの調達・発行が可能となり、より自由なサービス設計が行えるようになる。特に、今後発展が見込まれるIoT分野では、組み込み型SIMの提供や課金・開通管理などを自由にコントロールできるサービスの開発が可能となり、新しいMVNOビジネスモデルの創出が期待される。

 またIIJでは、自社サービスだけではなく、MVNEとしてパートナー企業にフルMVNOのプラットフォームを提供し、パートナー企業がもつ顧客基盤やビジネスモデルに適した独自のMVNOサービス展開を支援していくとしている。
 
IIJフルMVNO
 
 
関連リンク:MVNO事業の強化に向けた「フルMVNO」への取り組みについて
 
 
 
 
 
 

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