アナロググランプリ2025 受賞機発表

2025年4月7日 10時18分更新


 株式会社音元出版は2025年4月3日、アナログオーディオ関連アイテムの年間アワード「アナロググランプリ2025」の授賞製品を発表した。

この「アナロググランプリ」は、アナログ再生の“現在”を追求した優れた製品を選定するアワードで、2008年に創設されてから今年で17年目を迎える。選定の対象となる製品ジャンルは、カートリッジやフォノイコライザー、レコードプレーヤー等のアナログ関連機器と管球式アンプ、アナログ関連アクセサリーなど。

アナロググランプリには、最高峰の「ゴールドアワード」や、「ベスト・コストパフォーマンス賞」「アナロググランプリ」「特別開発賞」などのカテゴリーのほか、今年新たに「アナログアクセサリー賞」が設けられた。今回は、今年のゴールドアワード受賞製品を抜粋して紹介する。

ゴールドアワード受賞製品

Technics「SL-1300G」(アナログプレーヤー)
新開発のツインローター型コアレス・ダイレクトドライブ・モーターと、独自のモーター駆動技術「ΔΣ-Drive」を採用したテクニクスの最新アナログプレーヤー。往年のデザインを踏襲しながらも、現代のアナログ再生のための技術が凝縮されている点が高く評価された。

THORENS「TD1600」「TD1601」(アナログプレーヤー)
スイスの名門・トーレンスの銘機「TD160」のDNAを受け継ぐアナログプレーヤー。サブシャーシ構造や新開発のナイフエッジトーンアームなど、現代的にリファインされている。「TD1601」は電動トーンアーム・リフターを装備し、使い勝手の良さも追求した点もポイント。

DS Audio「DS-E3」(光電型カートリッジ/フォノイコライザー)
DS Audioの光電型カートリッジに、待望のエントリーモデルが登場。カートリッジには最新の第三世代振動系を搭載。フォノイコライザーは増幅回路にオペアンプを使用し、コストダウンを実現。光カートリッジの普及に大きく貢献するプロダクトとして高い期待を集めている。

ortofon「SPU GTX S」「SPU GTX E」(MC型カートリッジ)
Gシェル内部に昇圧トランスを内蔵する「GTXシリーズ」。アニバーサリーモデルの好評を受けてレギュラーモデルとして再登場した。Gシェルの素材を再検討したこと、ルンダール社の特注トランスも音質に大きく関わっている。丸針と楕円針の2モデルをラインナップ。

Audio-Technica「AT-ART1000X」(MC型カートリッジ)
独自のダイレクトパワー方式を採用した「AT-ART1000」の後継モデルがついに登場。発電コイルの形状も長方形の角型へと変更し、発電効率アップを実現している。鮮度の高さ、レスポンスの良さなど、オーディオテクニカのMCカートリッジへの飽くなき探求が評価された。

MY SONIC「Signature Diamond」(MC型カートリッジ)
「低インピーダンス・高出力」を探求するマイソニックのフラグシップMCカートリッジが堂々の登場。カンチレバーに中空構造のダイヤモンドパイプを採用、セミ・ラインコンタクトのスタイラスや強力なネオジムマグネットなど、同社の精鋭技術をフルで投入した渾身のプロダクトだ。

ESOTERIC「Grandioso E1」(フォノイコライザー)
アナログ再生の究極を追求する、エソテリック・Grandiosoシリーズから登場したフォノイコライザー。フォノアンプ部と電源/コントロール部を分離した2筐体構成で、MCカートリッジの電流入力への対応など、技術的追求も評価された。光電型カートリッジが使用できるのも注目ポイント。

TRIODE「EVOLUTION MUSASHI」(管球式プリメインアンプ)
「MUSASHI」と「EVOLUTION」を融合・進化させた最新プリメインアンプ。高出力ビーム管KT150をプッシュプルで採用、100W✕2(8Ω)の大出力を獲得している。強力な駆動力によるダイナミックなサウンドはもちろん、バイアス調整機能など安心して長く愛用できる点も高評価に繋がった。

Phasemation「SA-1500」(管球式プリメインアンプ)
フェーズメーション初のプリメインアンプ「SA-1500」。最高峰モノラルパワーアンプ「MA-5000」のエッセンスを随所に投入し、真空管を “魅せる” 美しいデザインも評価された。オール三極管構成で、真空管ならではの深い味わいはフェーズメーションがもっとも得意とするところだ。

詳細は「PHILE WEBオーディオ」の発表記事で確認できる
https://www.phileweb.com/news/audio/202504/03/26307.html

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