全体的な満足度は低下の傾向――2014年日本自動車保険満足度調査 新規加入編

2014年8月5日 10時24分更新


・自動車保険「新規加入者」の満足度調査

・代理店系では、AIUが3年連続で総合満足度第1位

・ダイレクト系保険会社では、セゾン自動車火災が2年連続で総合満足度第1位

 
 
 J.D.パワーは2014年日本自動車保険満足度調査の新規加入編を発表した。

 それによると、全体的な満足度は2012年以降、低下の傾向にある。ダイレクト系保険会社に対する総合満足度は大きく23ポイント低下し、特に「価格」に対する満足度は27ポイントと著しく低下した。一方、代理店系保険会社に対する契約時の総合満足度も10ポイント低下したが、保険料の上昇は見られておらず、契約手続き時の窓口となる担当者についての評価である「契約チャネル」が15ポイント低下した。「役に立つ」提案があったかどうかが大きな要因となっていたようだ。

 代理店系ではAIUが3年連続で総合満足度第1位となった。同社は3つ全てのファクターにおいてトップ評価を得た。第2位は日新火災、第3位は富士火災となった。両社とも全てのファクターでセグメント平均以上の評価を得た。

 ダイレクト系保険会社ではセゾン自動車火災が昨年に引き続き、総合満足度第1位となった。同社は「契約内容/契約手続き」の評価が特に高く、トップ評価を得た。第2位はSBI損保で「価格」の評価がトップとなった。第3位はイーデザイン損保で「契約内容/契約手続き」「価格」でセグメント平均以上の評価を得た。

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 自動車保険の新規顧客獲得競争は相当に激化している。じっくり比較すると保険の内容はさほど変わりないのだが、各社特徴を出して訴求している。その中で、例えばオンライン見積もりでの項目の説明や実際の支払金額のイメージなど細かい情報をいかに分かりやすく提供するかといったことも、利用者側としてはポイントが大きい。もちろん事故後の対応はなお大事になるが、加入時の親切さも「顧客との関係性」に含まれるであろう。

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